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まず、何故床や外部に振動を伝えないと定位がよくなるのか考えてみましょう。オーディオは科学技術の結晶ですから、科学的に考えていけば一番良い方法が見つかる筈です。外部に振動が伝わるという事は、スピーカー以外の場所からも音が出てくるという事です。ここまではいいですね？スピーカー以外の場所から音が出てくるのですが、例えば右側の壁だけ振動しやすいつくりになっていたとしましょう。右側の壁からは音が出て左側からは音が出ない、左右非対称。こうなると定位が右側にぶれると想像できます。また、壁の固有振動音が再生音に混ざりますから、音質も濁ると想像できます。オーディオというのは、理想的にはスピーカーの振動板以外の物が振動してはいけないのです。 その方法では、スピーカースタンドも一緒に振動するでしょう。頑丈なスタンドを使った場合はその限りではありません。金属製という事ですので、全部金属のカタマリならＯＫ、板を張り合わせたようなスタンドではダメダメですね。もしスタンドの強度が確保できないのなら、ネジ止めせずに、スピーカーの下にも十円玉を使ってはどうでしょうか。 また、仮にスピーカーをちゃんと固定し、振動を遮断したとしても音波によって壁や床が揺すられるのが容易に想像できますね。再生中に床や壁を触ってみて、振動を感じるようなら共振していると考えましょう。壁への対策はとても難しいので割愛、床への対策は分厚いカーペットを敷けばよくなりますが、やりすぎると高音が吸われてツマラン音になるのでその辺の工夫は頑張りどころです。