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画素数というのはあくまでも画質を決定する要素のひとつに過ぎません。

しかし、画素数を上げると他の要素が低下してしまう場合があり、必ずしも
画素数が多い方が画質的に有利だとは限りません。

特に高感度撮影ではそれが顕著に表れ、画素数の低いモデルの方が綺麗に
見えるという現象が多々発生します。

本機種ではありませんが、以下の記事も実写を交え、画素数の違いによる
影響などについて論評していますので、参考にしてみてください。
# http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/08/07/6767.html

昨今のデジカメが高画素化している理由にはいくつかあり、高価なローパス
フィルターを省略できたり、フルHD動画の記録に有利だったりすることなど
が挙げられます。

最後にズームに関してですが、いわゆる光学ズームの場合は画素数は特に
関係ありませんが、デジタルズーム時には画素数が多い方が有利となります。


【補足】
補足の方を読ませて頂きました。

高画素と低画素を比較するという記事が意外に少なく、
ひとつの参考として先ほどのサイトを紹介致しました。

画素数の違いによる画質の比較記事ではなく、新機種同士の比較記事は
多いので、そうしたものを見ることでも最近の傾向を知ることができる
かもしれません。

以下は「高級コンパクトデジカメ６機種を比較する」と題した記事です。
興味深いのは画質を重視するこうした高級機は画素数を1000万画素程度に
抑えめにした機種が多いことで、これは記事中にも触れられています。
# http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20110405_437387.html
# http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20110408_438081.html

昨今では高感度に強い裏面照射型センサーや超解像技術、画期的な
「EXR CMOS」技術や連写合成によるノイズ低減技術などさまざまな技術が
登場し、デジカメに採用されています。

撮像素子の改良だけでなく周辺技術の大幅な進化がありましたので、
単純に画素数などで比較するのが難しくなってきているのも事実です。

最初に紹介したサイト内にも記述されていますように、多少ノイズが目立って
も細部描写力の優れる機種を好む人もいれば、多少エッジが舐めてもノイズの
目立たない機種を好む人もいます。

画質には好みがあるように画素数やISO値のバランスにもその好みが大きく
反映されます。

通常、ISO値はできるだけ小さい方が画質的に優れるのですが、
光量の少ない環境下での手持ち撮影は困難になります。ノイズは少なく
なるのですが、手ブレや被写体ブレの可能性が高まるためです。

記録画素数を下げると画素平均により、若干ノイズは減るのですが、
実際にプリントして頂くとさほど大きな違いがないのが分かります。

目安というのは非常に難しいところなのですが、記録画素数は最大を基本と
して、手ブレや被写体ブレを起こさない範囲でISO値を小さくして頂く方が良い
でしょう。これは撮影技術にも依存し、個人差の大きな部分でもあります。

機種ごとの差と個人差がありますので、このあたりは試行錯誤で設定を
追い込んでいくしかないのかもしれません。