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当然の事です。同じフランジバック(撮像素子からレンズマウントまでの距離)でフォーマットが大きいフルサイズが周辺光量落ちしやすいのは物理的な問題です。それに加えて、デジタルカメラでは受光素子が斜めからの光をフルに捉えきれない傾向が有り、相対的にフランジバックが短くなるフルサイズではフィルムカメラより更に周辺光量落ちが起きます。そういう意味ではAPS-Cの方が周辺光量落ちはしません。デジタルカメラ創世記の頃はこの問題がなかなか克服出来ず、35ミリフルサイズが作れなかったと言う事が有ります。単に素子の大きな物が作れなかっただけではないのです。ですので、中判カメラ用の素子が35ミリ伴と同じ大きさの物が有っても、そのまま35ミリカメラに流用が出来なかったのです。キャノンが1Dsで真っ先にフルサイズを出しましたが、当時50ミリレンズでも絞りを開けるとかなり大きな周辺光量落ちを起こし、かなり気を使う運用をしていました。現在でも35ミリフルサイズでもフランジバックの短いライカM9では、極端にフランジバックの短い超広角レンズ、スーパーアンギュロンやホロゴン等は、全く使い物に成らず、周辺光量落ちと言うより周辺がマトモに写らない、と言う状態にまで成ってしまいます。ですので、単純にレンズの周辺光量落ちだけの問題では無くデジタル素子特有の問題が有ると言う事です。結果的にASP-C 10mmとフルサイズ 15mmとを比べた場合、同じフランジバックでフォーマットの小さいAPS-Cの方がフランジバックが相対的に長く、斜めからの光が減る分周辺光量落ちも少なくて済むと言う事に成ります。ただ、表題の様な「フルサイズは周辺減光がすごい？ 」と言う事は最近は言えないでしょう。特に新しいものでは、レンズの情報を読み周辺との差を埋める様な画像処理をカメラ内部で設定しているはずですし、素子の性能も上がっています。ニコンでも古いマニュアルレンズを使用する際には手動でレンズを細かく設定出来る様になっています。そういう意味ではNikon D700よりCanon 5D(初期)は不利だと思われますし、キャノンの方がフランジバックがかなり短いので、不利な要素と成っています。