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どの程度の物を希望されるかにもよるのですが、出来たらフルサイズ機の方が望ましいと思います。まず外観ですが、現在は2種類の撮影方法といいますか、やり方があります。1、本来、建物の外観を撮影する場合は、基本真っ直ぐに写さないといけません。通常のレンズ群ではどうしても歪や湾曲が多少なりとも起こってしまいます。これを回避し真っ直ぐな写真を作ろうとすると、あおってやらないといけません。この為にはシフトレンズなる物が必要になります。レンズの仕組みが通常のストレートの物と違い、蛇腹状になっていて、中で光を屈折させて垂直にも斜めにも写す事が可能になります。このシフトレンズを使えば後で無駄な処理をせずに撮影の段階で真っ直ぐな写真を造る事が出来ます。2、撮影時は通常のレンズを使い撮影し、後からアプリケーションでの補正を行う方法。最近はこの方法がかなり浸透して来ました。ただ、フォトショップとかのレタッチソフトではなく、レンズとカメラを上手く連動させるアプリケーションが別途必要になります。それに一番難しいのはこういったソフトを使えるスキルが必要になります。シフトレンズの場合は正味な話、撮影のスキルさえあれば撮って後は軽く補正をするだけで済みますが、アプリを使った補正はもう少しややこしく感じるでしょう。また、APS-Cサイズでもある意味問題は有りませんが、フルサイズ機に比べて倍率が上がります。つまり20mmが35mmになったりする訳です。建築写真の場合は広角が必須なのでやはり20mmでも24mmでもそのまま反映されるフルサイズ機が望ましいです。※APS-Cでも出来ない訳ではありません。また、周りにといってもかなりの範囲にですが、障害物の無い様な場所だと中望遠レンズのテレ側（望遠側）で三脚を立てて撮影するのも手かもしれません。ズームレンズの場合、テレ側で撮影すると比較的歪や湾曲が出難い特性があります。しかし、シフトレンズには到底適いませんし、相当離れた距離から撮影しないといけませんので現実味にかけてしまいます。それと建築写真全般の場合、外観だけでなく内装を撮る事もあるかと思います。その場合、実寸で20mm以下のもっと広い広角を使わないと撮影出来ませんのでシフトレンズとは別に10mm前後のレンズも数本必要になります。当然、トータルからいうと広角も標準も長玉も使い分けますので、基本全て必要になります。また、建築写真の場合は、ズームレンズより短焦点の方が使い易いです。それに安物のレンズだと純正の高額なレンズに比べて湾曲が大きく出ますので、出来る限り高価な純正レンズが望ましいです。それと機種ですが、7Dは色々意見が分かれるでしょうが、D200は今更中古で買うのはどうかと思います。新型のミドルレンジ辺りは最低欲しい所です。尚、建物の写真は他の撮影もそうですが、特にクライアントが厳しい場合が多いです。撮影技術やレタッチ補正技術、色合わせの技術、どれもが必要になります。また、撮影の基本はRAWになると思いますし、色合わせにしても作業環境をきちんと設定して行かないといけません。豊富な知識と技量が必要になりますので、これから始められるのであればとことん切磋琢磨して頑張って勉強されて下さい。