ヤマハ スピーカーの取扱説明書・マニュアル [全18ページ 1.28MB]
msp7studio_ja_om_b0.pdf
Gizbot 2013-10-03
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MSP7 STUDIO/MSP5 STUDIO/SW10 STUDIO 取扱説明書 57 スピーカーの設置モニター環境を構築するとき、スピーカーの設置は最も重要なポイントの1つですが、モニター環境を改善するには費用や時間がかかってしまうと諦めがちです。特に、小さいスタジオでスピーカーを設置するとき、大きな障害物があるとやっかいです。スピーカーを設置するスペースが十分にあるなら問題ありませんが、スペースが限られている場合は、より良いパフォーマンスを引き出すためにちょっとした計測と調節で驚くほど改善されるでしょう。ステレオでも5.1サラウンドのモニター環境でも基本は同じです。部屋の壁やコーナーからの距離正確な再生音を得るために、スピーカーを部屋の壁や特にコーナーから離して設置してください。壁に近づけ過ぎると、スピーカーの周波数特性が乱れてしまいます。最低1.5m壁から離すのが理想ですが、実際には、卓上かスピーカーのリアが壁にくっつくほど近づけてスピーカーを設置してしまうかもしれません。ここで覚えておきたいのは、壁や部屋のコーナーに近づけば近づくほど、壁からの音の反射によってスピーカーの低音が強調されやすくなるということです。低音が強調された場合は、感覚に頼るか少し周波数特性を整える(イコライゼーション)といった補正をする必要が出てくるでしょう。左右は対称に設置「部屋の壁やコーナーからの距離」でも説明しましたが、スピーカーと壁の位置によってスピーカーの再生音は、まったく変わってきます。1台のスピーカーのリアを壁にくっつけて設置して、もう1台をリア側に障害物がない所に設置したら、どうなるでしょうか? 良い結果は、得られないでしょう。いずれにしても優れたミックスを作る環境ではありません。左と右のスピーカーからの再生音が異なってしまうので、バランスのいいミックスを作ることはほとんど不可能になります。また、正確なパンニングもできません。とにかくミキシングに本気で取り組むなら、できるだけ左右対称の場所にスピーカーを設置してください。スピーカーから壁までの距離を同じにするために、ひもを使って測ってみましょう。部屋の中に大きな障害物があると、部屋の音響特性や左右のバランスを台無しにしていまいます。また、ドアや窓の位置も気にかけることも大切です。いつも理想的な左右対称の環境が整うとは限りませんが、できるだけ努力する価値はあります。
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