パイオニア AVアンプの取扱説明書・マニュアル [全124ページ 4.40MB]
manual_pdf.php?m_id=1920
Gizbot 2013-10-19
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58音の詳細設定リスニング環境の設定について ~サラウンド再生のための設定~本機のAdvanced MCACCとは以下6つの設定(補正)を音場補正と呼んでいます。サラウンド再生のための設定とは、この音場補正を行うことをいいます。本機のオートMCACCセットアップ機能を使うと、これら6つの設定 (音場補正)を自動で行うことができます。スピーカーシステムの設定 (Speaker Setting)これはソースに含まれる音声成分のすべてを再生するための基本設定です。この設定が正しく行われないと、サウンドトラックの特定チャンネルに収録された音声が再生されなかったり、低域成分が欠落してしまう、などの不具合が発生する場合があります。スピーカー接続の有り/無しや低域再生能力などを設定し、上記の問題を回避します。スピーカーシステムの設定はすべてのMCACC MEMORYに共通の設定となります。スピーカー出力レベルの設定 (Channel Level)リスニングポジションでの各チャンネルの音量レベルを一定に合わせる設定です。 「スピーカーまでの距離の設定」と同様に、音の定位感や移動感を正確に再現することが目的です。この設定が正しく行われないと、いわゆる「バランスの悪い音」になってしまいます。これまでは聴感での設定が一般的でしたが、この方法では正確な設定は不可能です。プロのスタジオ・エンジニアは、ミキシング作業前に必ず専用の音圧測定器で測定を行い、バランスの微調整を施します。本機ではMCACCによって、このプロレベルの精密な調整を誰でも簡単にできるようになりました。スピーカーまでの距離の設定 (Speaker Distance)実際には距離を設定することで各チャンネル間の遅延(ディレイ)を算出・補正しています。マルチチャンネル再生では特に重要で、音の定位感や移動感を正確に再現するために必要です。測定用のマイクを使用した実測では、電気的な遅延現象(特にサブウーファーに多く見受けられる)をも測定します。よって、メジャーで測った物理的な距離より大きい値が設定されることもありますが、遅延補正として正しい値になっています。定在波制御 (Standing Wave)オーディオの世界で問題となる定在波は、音波が壁などで反射し、もとの音波と干渉することで発生します。定在波は特定の低域周波数に極端なピークなどが発生したとき音質に悪影響を与えますが、定在波制御フィルターを自動または手動で設定することで、リスニングポイントにおいて定在波の影響を受けないサウンドをお楽しみいただくことができます。本機の「Multi-Point」機能では複数のリスニングポイントにおける定在波を測定することもできます。残響特性の測定 (Reverb Measurement)リスニングルームの残響特性を測定します。本機のMCACC機能で残響特性を考慮した補正を行ったときときは、補正後の部屋の残響特性を測定することもできます。視聴環境の周波数特性の補正 (Aco Cal EQ Pro.)「視聴環境の周波数特性の補正」とは、リスニングポイントでの視聴環境トータルの周波数特性(以下、F特)の補正を意味します。全チャンネルに同じ種類のスピーカーを使用しても、リスニングポイントでは音色が違って聞こえます。これは、設置場所・設置方法・壁面・内装、など様々な影響により実際のF特が違ってしまうためです。本機の「視聴環境の周波数特性の補正」では、リスニングルーム固有のF特まで含めた補正をすることで、各チャンネルの音のつながりが飛躍的に向上し、これまでにない実像感やリアルな移動感を再現します。スタジオや映画館などにおいてはこの補正は絶対に欠かせないものです。これがホームシアターとの大きな差でしたが、当社の研究により、一般家庭環境におけるF特の補正には最も有効であるエンベロープ補正方式を採用し、この差を埋めることを可能にしました。また、本機では視聴環境の残響特性を考慮したF特補正(Aco Cal EQ Pro.)を標準的に行っています。全チャンネルの周波数特性をフラットにする「ALL CH ADJUST」 と、フロントスピーカーの特性に合わせ込む「FRONT ALIGN」の2種類の補正カーブを用意しました。
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