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今年の春に、ハンドヘルドが急遽1台必要になったので、色々検討した結果、EX1R導入を決定していたんだが・・あの忌まわしい震災の影響で、XDCAMシリーズの全ラインがストップしてしまい、結局買えずじまいになってしまった。

さて・・その時、EX1Rを色々試した結果だが・・
解像度に関して、ソニーは、1000本以上あると言っているけど、60iで撮影した素材を見る限り、これに遠く及んでいない事は、マスモニで確認すると一発で分かる。
（※30ｐに切り替えると、その位の解像度にはなる。）

カタログスペックで脳内比較すると、あたかも圧倒的とも思えるEX1Rだが・・実際は、NX5Jと比べても、それほど顕著な差は無い・・これが正直な所だ。。

知恵袋風に言うと、1440で収録する、あのHDCAMも擬似HDとなるのだろうが（笑）・・静止素材同士で比べても、まだまだHDCAMの方が明らかに有利だ。ちなみに・・動体比較だと、もう勝負にならない。
この辺は、カタログスペックだけで語る事が、如何に無意味かがよく分かる・・。

EX1RとNX5Jを比べた場合、明らかに違うのは、感度だよ。
ハンドヘルドの場合、実はショルダータイプより、劣悪な環境で撮影する事が多いので、1絞り以上稼げるのは、非常に重宝する。

ただ・・一つ不可思議なのは、通常、センサーがでかくて、感度が有利なカメラは、画質の命とも言うべき、ダイナミックレンジが広い筈だが、このカメラは、ここが期待した程は無い。前身のEX1は、白がだらしなく潰れる問題を抱えていたし・・1Rも根本改善はしていない。どうも、この辺は、何か設計上の制約があるのかもしれない。


まっ、色々とケチを書いてしまったが・・じゃ、何でうちが、購入を決定したかと言うと・・それは、記録メディアの信頼性に尽きる。自分は、民生用SDカードに、カメラよりも何倍も大事なデータを託すなんて事は出来ない。万一の時も、民生カードを使っていたなんて事がバレたら・・言い訳のしようが無い。
後、撮影フォーマットが軽いので、現場にノートPCを持ち込み、編集出来る点も大きいね。。


NX5Jは、今は改善されているかも知れないが・・色々とレンズ系に纏わる問題が多いのが気になる・・。どうも・・このクラスでの高倍率化は、フランジバックに来るしわ寄せが多く、多少無理があるのかもしれない。
※秋に出る、高倍率ズームを搭載した、パナのHPX250の試作機でも、フランジバックが原因と思われる問題が確認できた。。担当者は、量産品では修正すると言っていたが・・果たしてどうか・・。

ま～趣味の範囲で使うのであれば・・システム連携性や同期合わせ、バックアップなど、考える必要が殆ど無いので、NX5Jは無いのでは・・？
下の人も言っているが・・AX2000で十分だと思う。

EX1Rを趣味で持つ事で言えば、確かに所有する喜びはあると思う・・ただ、過度な期待は禁物だよ。
AX2000と比べると、実勢価格で20数万の開きがある訳だが、ここをどう考えるかだね。。

EX1Rの最大の泣き所は、35Mbps 4：2：0 収録だよ。。キャノンはこのクラスで、50Mbps 4：2：2 を投入し、パナもAVC-Intra 50と100 を秋に投入してくるので、EX1Rの戦闘力は、一気に陳腐化するのは拭えない。

仕事なら・・メーカーのサービス体制を含めた、信頼性やシステム連携性が最優先となるので、EX1Rもありだが・・趣味の範囲なら・・キャノンのXF300辺りに、食指が動くかもね。。