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私も2006年式のエアコン（富士通ＡＳ－Ｅ２２Ｒ）と2008年式のエアコン（富士通ＡＳ－Ｅ２８Ｔ）を比べてみたところ、2008年式のほうがカタログデータは良いにも関わらず、なんとなく暖房が弱いのです。気のせいかと思っていろんな条件で温風に手をかざして比べているのですがどう考えても新しい方が弱いとしか思えませんでした。
新しいほうのはＡＰＦという数値（１年間で平均した冷暖房効率を表す）が向上して消費電力が節約できるという事になっているのですが、機械自体は大差ないのに数値だけが向上する魔法みたいの事がそう簡単に安い値段で短期間に実現できるとは思えません。
最近のエアコンのＡＰＦの数字上の向上は、主に中間～小出力時の出力コントロールのチューニングを工夫することで行われています。その証拠に最大出力時のＣＯＰ（熱出力と消費電力の比）は数年前の機種も今の機種も大差は無いです。つまり、ＡＰＦという数値を上げる為に、部屋の温度を上げる時の出力を絞るということを行っている可能性があります。
丁度昔の自動車の排ガス規制が強化されたころに売り出された車は、無理やり排気ガスを少なくするために異常に馬力が弱いものがたくさん売られていたのと同じだと私は思います。車でも急発進・急加速を繰り返すと燃費が下がりますが、エアコンも同じで、部屋を暖める時に温度差を小さくして徐々に暖めたほうが、フルパワーで急速に温めるよりも電気を節約できます。最近のエアコンでは、このように部屋の温度が低い時の出力をわざと弱くして消費電力を節約してＡＰＦというカタログ上の数字を高くしているものと思われます。
メーカー呼んでも、それがカタログのスペック通りの性能であれば、異常とはみなさずそのまま帰ると思います。

対策としては、ありきたりですが何か補助暖房を使うとか、部屋の断熱を向上させる工夫をすることです。具体的には、補助暖房としては石油ファンヒーターを使うとか、石油暖房器具は好まないと思われる方は普通の電気ストーブやカーボンヒーター、ホットカーペットその他でもよいでしょう。ブレーカーが落ちる場合は容量を上げるなどの策を講じることもひとつの方法だと思います。もし、上記のような理由（カタログのＡＰＦを上げるために出力を絞る）で暖房が弱いのだとしますと、いったん部屋が暖まった後は出力は逆に強くなるはずですから、電気ストーブなどを使っても一時的ですので余り電気代は増えないはずです。また、断熱の面ではカーテンの厚さは結構効きます。遮光カーテンなど厚手のものにすることで特に夜などはかなり部屋の温かみも違ってきますし節電効果もかなりあるようです。