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>９５年のマイクロソフトと現在のアップルとではどちらが勢いありますか？

Windows95がなぜあれだけセンセーションを巻き起こしたかと言いますと、
それまではパソコンと言えばNECのことでソフトもなく、少数のマニアだけが
自分でプログラムをこしらえて、動いた、動いた、といって喜んでいた時代
でした。
あなただけではなく、世間一般の人はパソコンの存在さえもあまり知らず、
アップル社のMacintosh(略してMac)だけが印刷業界やデザイン業界など
で使われていました。

Windows95になぜあれだけの人が熱狂したかと言えば、自分でプログラミ
ングの必要がなくソフトがある程度そろっていて、だれでも一通りのことが
できるようになったからです。

その後MacはMac OS 6.0ごろから一般の人たち向けに発売を始めました。
アップル社は一貫してマシンに愛称や年代を使わずに、Mac OS oo と言う
ようにバージョンが上がるたびに数字を増やして行きました、Mac OS X(テン)
からは10.4とか10.5とかバージョンが上がるたびにピューマとかパンサー・レパ
ードなど猛獣の名前を愛称にしてきましたが、そのほかに1998年にi Macと言
う愛称で半透明の色つきの外観のパソコンを発売して、一部のWindowsファン
を取り込みました、貝殻をイメージしたノートパソコンの「はしり」を出しました。

SCSI(スカジー)IEEE1394(アイ・トリプルイー・愛称ファイヤーワイヤー)など独
特の外部機器とのインターフェイスを搭載していて、SCSIは２０年ぐらい前まで
はWindowsでも必須のインターフェイスでした、WindowsもUSBを採用しました
が、転送速度がファイヤーワイヤーよりも遅くて不評でした。

間もなくUSB2になりファイヤーワイヤーよりも転送速度が速くなりましたが、これ
までの経過はWindowsの一人勝ちでMacは世界でも10パーセント程度の市
場しか取っていません。

Macのデスクトップが小型化できなかった最大の理由はモトローラのCPUを採用
していましたが、Macの発注量が少ないために小型化の努力をせず、Mac OS
として市販を始めてからMac OS Xに至るまでケース内部の4分の1ぐらいはCPU
クーラーが占めていました。
そのためもあり、Macは大きい、重い、音がうるさい、と三拍子そろっていたために
一般受けしませんでした。

なんとかWindows市場に切り込もうとした起死回生の策がIntelのCPUを採用した
いわゆるインテルMacであったわけです。

業務用では今でも昔のままのMactが使われています。理由はWindowsでは代わり
にならないからです。

長々と書きましたが、これがMicrosoftとAppleの進む道が最初から違っていたと
言うことを理解していただきたかったからです。

どちらが勢いがいいかと言うことは、土俵が違うので一概には言えませんがApple
は遂に株価の時価総額が世界一になりました。

Windowsはこれからもパソコン市場では先頭を走り続けるでしょう、Appleはタブレ
ットなどのモバイル市場ではトップを守り続けるでしょう。

進む道が違う以上、おなじコンピューターメーカーのつもりで優劣を論じてもあまり
意味がありません、MicrosoftとAppleは同じ土俵に上がることはもう二度とない
でしょう。