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●エンジンは？
排気量 ＝ 4.5L
気筒数・配置 ＝ V8
燃料供給 ＝ 筒内噴射（直噴）… カリフォルニアに次いでの採用
最大出力 ＝ 570馬力，540Nm
過給機 ＝ なし
マセラティと共用エンジン

●フェラーリのターボ・チャージャ付きエンジンは？
以前，F40（3L，484馬力）に採用していました。しかし3500rpmくらいから急激に過給がかかるため，非常に運転しづらく，従来のフェラーリのユーザから総スカンでした。低回転域から効果的な過給ができるタービン設計や電動アシストターボなどがあれば良かったのですが，当時はこれらの技術がありませんでした。このため本来のNA（自然吸気）高回転エンジンに戻りました。実際，8500rpm以上の高回転域のサウンドは非常に魅力でした。
ところがスポーツカーにも良燃費が求められるようになってきました。このためフェラーリがとる戦略は下記の2つです。

(1) ハイブリッド化
(2) 電動ターボ化

●ハイブリッド化
F1で使われているKERS（カーズ）を応用するという名目で，モータアシストにより燃費を改善します（参考：下記URL）。

http://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/2010Geneve/20100305_352736.html

70kWくらいの大型モータなので，電池容量さえあれば，燃費計測では，半分以上，EV走行になり，燃費は大幅に改善できます。

●電動ターボ化
低速域では，モータアシストが有効ですが，高速域ではハイブリッドによる燃費改善効果は大きくありません。むしろ重量増により燃費悪化要因の方が大きいです。このため過去に失敗したターボ・チャージャ化を再度おこないます。
ただ低回転域での過給量不足に対応するため，モータを装着します。これにより，低回転域では，スーパー・チャージャとして機能します。一方，高回転域では，このモータを発電機として利用します。これにより，減速時の回生量が稼げ，燃費改善が可能になります。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。