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●この2車種の明確な差異は？
いちばんの違いは，3列シートがあるかどうかです。つまり下記の性格になっています

X5 … SUVとして広い条件（走破性・ユーティリティ）で使える
X6 … SUVとしてのユーティリティより，都市内でもおしゃれなクルマ

●もうひとつの差異は？
クリーン・ディーゼル車がX5に用意されます（5月頃）。

X5 xＤrive35d Blue Perfomance

排気量 ＝ 2992cc
出力 = 245馬力/4000rpm，540Nm/1750～3000rpm
燃費 ＝ 11.0km/L （JC08モード）

このデータから下記のことが分かります。

ガソリンエンジンなら5.5L並のトルクが1750rpmから発揮できる。つまり，ガソリンエンジンなら，6.5Lクラスの能力があることになります。しかも燃費がたいへん良い。これなら，高速道路をおとなしく走行して，15km/Lは行くでしょう。つまり強烈な加速性と燃費を両立しています。

日本では，ディーゼル車への偏見が残っています。数年前から，何度かBMW Japanにディーゼル車の復活を要望しておりましたが，やっと実現した感じです。この車やマツダのCX-5などにより，ディーゼル車のイメージは大きく変わるでしょう。つまりスポーツカーへのディーゼルエンジン搭載ということです。

●どちらが欲しいか？
ディーゼルの強烈なトルク感であれば，自動的にX5ということになります。しかし街中で優雅なX6の35iがいいですね。このクルマの凄いのは，デザインだけではありません。後輪のトルクベクタリングです。これは，後輪左右の駆動力を旋回時に制御することで，車重 2トンのクルマが，ロードスターのように操縦できます。このような運転性は，X6の大きな特徴です。

ということで，ディーゼルのX5に後ろ髪を引かれつつ，X6 xDrive 35i ということになります。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。