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Ｎｏ．1の方のアドレスに殆ど記載されていますが、補足を一点。。。
燃費は最終モデルの「6型」がダントツでいいです。

国土交通省に届け出る項目に「主要燃費向上対策」と言う物があって、「5型」までのモデルには、「電動パワーステアリング」、「ロックアップ機構付トルコン」の2点しかありませんでした。
「6型」からこれに、「可変バルブタイミング」が追加されて、実用燃費が15ｋｍ/Ｌ前後に上げられています。

なぜか・・・。

実はこの3点、随分前のワゴンＲから採用されていたのですが、ラパンに至っては最終モデルからしか採用されていませんでした。これには意図的なワケがありまして・・・。
当時、スズキと言えば「ワゴンＲ」が看板モデルでした。（今もですが・・・）ところが、強豪ダイハツムーブに首位の座を譲りたく無い為、ありとあらゆる装備プラス燃費で勝負を仕掛けたのです。
当然、３点の装備を盛り込めばコストはかかりますが、大量生産でコストを圧縮しており、可能になりました。
ラパンと比較しても、ワゴンＲはこの３点が無ければ車高が高い分、車重が増し燃費的に不利でした。ラパンはと言うと、競合路線を気にしていなかった為と、女性ユーザーをターゲットにしていた為にコストを抑える路線重視だったワケです。。。
・・・そうです、女性ユーザーは燃費はもとより、クルマの仕組みは殆ど判らない為、、「可変バルブタイミング」はセールストーク上で最も説明しにくかった項目なので、安くて、可愛くての理由により適応されませんでした。。。オートマチックとパワステの説明は伝わりますよね・・・。

ところが、昨今の燃費ブームの為、マイナーチェンジと共にエンジンの統廃合が必要となり、コスト面の壁をクリアする為に取った対策が他の車種とエンジンの共通化でした。。。

何を隠そう、ボクは「５型」のオーナーでした。。。燃費は信じられないかもしれませんが７ｋｍ/Ｌ前後と大型高級外車並みで再三クレーム修理に出していました。その上、技術力の無いメカニック達は「運転が荒いんじゃないですか？？」の一点ばり。さすがに黙ってましたがこの時初めて「ボクは一応、自動車のエンジニアなので、クルマの乗り方は誰よりも熟知しているつもりです。。。実際、今まで乗った殆どのクルマでカタログの燃費を超える実績を持っています。」と告げたのを覚えています。。。大量生産であるがゆえ、当たり外れは先刻承知しています。。。

スズキは一族経営の企業で独裁性が強く、自動車に関するノウハウは他のメーカーと比べると全くと言って良いほど無い事は、所有して、従事して初めて思い知りました。。。

ラパンの現行モデルも間もなく廃止されますしね。。。