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元トヨタのセールススタッフをしていたものです。
トヨタのエンジンの説明を踏まえてお答えさせていただきます。

もともと此のエンジンは、１９６０年（昭和３５年）
に発表された「パブリカ（型式 UP10型）」のU型エンジンを
をベースに
ご質問のお車が開発された時
最高速度を１５０km/h以上を目標に開発していた為、
700ccのU型では速度性能を確保するのは困難と判断し、
100ccの排気量アップとキャブレターをベース車の
シングルキャブからツインキャブレターへの変更により
開発されたエンジンが、この2U型エンジンです。

その後、「パブリカ」においてもヨタハチが発表した翌年に
モデルチェンジ並みのマイナーチェンジを行なった時に、
（車両型式はUP20型と変更）
部品の共通化や高速道等での対応するために
エンジンの出力増強の意味を込め
同型で、キャブをシングルタイプに変更し
デチューンした
2U‐B型（バン・ピックアップ等用でトルク重視）
（尚、同じエンジンを搭載したキャブオーバートラック
及び1BOXバン型のミニエース型式UP１００型
は１９６７年の発表です）
２U‐C型（セダン用で出力重視）
が開発されます。
（尚、スポーツ仕様のスーパーはヨタハチと同じ２U型を搭載しています）
その後、此のエンジンはヨタハチが生産終了した、
１９６９年にモデルチェンジしたUP30型でも採用されますが、
グレードの整理や排気ガス規制等の問題もあり、
セダン用は１９７２年に、
商用車（バン・ピックアップ及びミニエース）用は
１９７５年に生産を中止しております
尚、この内 一部の２U‐B型はマイクロバス
（初代初期のコースターも含む）の冷房用としても
採用されており、トヨタのエンジンとしては、
結構多く生産したエンジンです。
（約４０万基、生産されました）

其の点で、貴殿が購入されようとしているエンジンが
換装している事に気にしているようで有りますが、
その点の見分け方というのは難しいと思います。、
これはエンジンの不具合で、エンジンが他の車種
（要はパブリカやミニエース等）に換装している場合。
エンジン本体のみ、交換し、キャブや補記類を元の物を使用
しているので、見分けることがまず難しいでしょう。
只、換装している場合でも、
1969年以降のパブリカのバン・ピックアップ・
ミニエースや初代初期型コースターの
エンジンに換装している場合があります。
その場合は見極め方があるようです。
理由は、ミニエースが初期の頃に
いくら強制冷却機構を持っているとは言え、
エンジンが空冷の為、キャブオーバートラック及び1BOX型の商用車
と言うシャーシ形状がアダとなって、エンジンの熱が篭もり
オイルの冷却が追いつかず
過熱によるエンジン焼き付き等が在ったようです。
其の事が原因で１９６９年のパブリカの
モデルチェンジと同時に
2U型系エンジンの改良変更を行います。
そのため、オイル循環系統の冷却効果強化を始め、無鉛化対応
を含めた改良を上記車種が生産中止するまで行なっております。
（尚、ヨタハチもこの年に一部（少数ですが）台数が上記対策をした
エンジンを同年暮れの生産中止まで搭載しております）
此のタイプの物を搭載している
場合があります
そのため、エンジンの載せ換え時に
商用車の宿命で車体の消耗が激しい事で廃車した
ミニエース用等を流用換装しているケースがあるようです。
詳しい事と、そのエンジンの見切わけ方に於きましては
下記のパプリカオーナー様が作られたHP
（この方はパブリカオーナーズクラブのメンバーでもあります）
に其の事が詳しく記載して所がありますので御参考にしてください。

（http://www5b.biglobe.ne.jp/~th44yota/index.htm）→その方のHPです。

少々、薀蓄重視の書き方になってしまいましたが
御参考にしていただければと思います。