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エアコンが効かなくなったからといって、すぐにコンプレッサーを交換するのは早計です。
まず、エアコンが効かなくなった原因を追究すべきです。

①まず、エンジンを掛けてエアコンを作動させます。
ファンが回って風が出るのに温かい風しか出ないなら、冷却系等の不良です。

→ファンが回らない場合には、ブロアモーター、エアコンスイッチ、ヒューズ、レジスターなどの不良が疑われます。

②次に、コンプレッサーのマグネットクラッチが作動しているかどうかを確認します。
コンプレッサーの故障と判断したのですから、おそらくマグネットクラッチは作動していないのでしょう。

③次に、ゲージマニホールドを接続して、冷媒ガスの圧力を見ます。
圧力が低下しているようであれば、ガスが漏れていると考えられますので、とりあえずガスを補充します。

→ガスを補充してマグネットクラッチが作動するようなら、単に圧力センサーがコンプレッサーの作動をストップしただけですので、コンプレッサーに異常はありません。
ガス漏れの程度がひどくないようであれば、真空引きしてガスを規定量入れなおした上で様子を見ましょう。

④ガスを補充してもコンプレッサーが作動しない場合には、コンプレッサーのカプラーを外して、電気が来ているかどうかを確認します。
電気が来ていないようなら、ヒューズ、リレー、配線、圧力センサーなどの異常を疑います。
電気が来ているのにコンプレッサーが動かない場合は、コンプレッサーの故障と判断してよいでしょう。

その他、エアコンの故障診断はいろいろと面倒なケースもありますので、必ずしも上記のような流れになるとは限りません。

なお、コンプレッサーの交換工賃は、指数が2.1ですので、12000円～16000円程度です。
しかしながら、それ以前の点検作業もありますし、部品持込の場合には少し割高になることもありますので、20000～25000円程度は見ておいたほうが良いでしょう。