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プリンタの修理屋です。

前回の質問では肝心なところが書かれていなくて解答をしませんでしたが・・・・
かなり大きな勘違いはあるようですね。

ひとつはソフトとプリンタの関係です。
基本的にソフトの側でデーターを展開（メモリ上に文字などを点のデーターにして配置していきます）して、プリンタはそのデーターを受け取って印刷するだけです。
紙の有無程度は判断しますけれど、紙の種類、サイズなどはまったく考えずに印刷動作をしていきます。
プリンタには使える紙の指定があります。
PIXUS 900PDの場合はＬ判からＡ４まで、厚さは普通紙～官製はがき程度までとなっています。

もうひとつ、PIXUS 900PDについているカセットはフォトペーパーカセットといって、写真印刷用のもので、本来は宛名印刷などで使うものではなかったはず。
はがきサイズまで入りますけど、往復はがきのサイズは入らないはずです。


個人的な印象ですけど、フォトペーパーカセットは「百害あって一利なし」に近いもので、キヤノンでも実質的に一代で消えました。
シートフィーダーですべての用紙が使えますので、そちらを使うことをお勧めします。

また、プリンタで紙を送るときには内部で６０～７０度程度の角度で紙が曲げられます。
重なった用紙は上と下でズレが生じてしまいますので、基本的に使えません。
封筒に関しては、メーカーの純正のもののみＯＫとなっていますが、色々と小細工は必要になってきます。


さて、失敗をしたくないための試し刷りなのでしょうが、ここでも勘違いの影響で混乱されているようです。

先ほど、印刷データーはソフトによって決まると書きましたし、プリンタは用紙のサイズも見ていないと書きました。
実はプリンタは用紙の左上（印刷されて出てくるときは右側の手前）の角を基準にしています。
ソフトの側もその条件でプリンタに送るデーターを展開します。
シートフィーダーに用紙の幅を決めるガイド板があるはずですけど、それは向かって左側にしかないですよね。
用紙は右側に寄せる感じでセットされなければいけないわけです。

したがって、試し刷りの用紙のサイズはこだわる必要はまったくありません。
普通にＡ４の用紙をセットして印刷してやればよいわけです（フォトペーパーカセットは取り外して）。
それに印刷された文字の位置に合わせてはがきをセットすればよいわけです。
むしろ、どのように印刷されるか分からない場合、用紙が小さいとはみ出して印刷され、プリンタの内部を汚し、ウラ汚れの原因となりますので、大きな紙のほうが好都合なのです。

ただ、ここで問題になってくるのが印刷に使うソフト（今回は筆王ですよね）に往復はがきの指定があることが条件です。

筆王のほうで往復はがきに設定してやれば、プリンタのほうは何の設定もしなくても良いはずです。

若干の勘違いと、プリンタの知識がないことで混乱されたと思います。


ただ、普通紙が給紙されずにくしゃくしゃになるとしたら、給紙メカの中に何か異物が混入している可能性があります。
多くの場合は修理が必要になります。
まず、普通紙で普通の文書などが印刷できることも確認したほうが良いですね。