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プリンタの修理屋です。

「ない」というニュアンスの回答が多いですけど、「ある」といったほうが正しいでしょうね。

どんな機械も無制限に使えるような作りにはなっていません。
磨耗、消耗ということは付いてまわりますし、インクジェットプリンタの場合廃インクという問題がありますので、必ずメンテナンスが必要となります。
ただ、廃インク吸収体などは、（考え方の問題ですが）自動車のタイヤ交換とたいして変わらないようなものです。

通常、インクジェットプリンタはメーカーが想定した使用状況で５年を目安に設計されています。
補修部品は生産終了後７～８年は保有していましたが、2004年頃から５年に短縮されてしまいました。
この期間は法律で決まっているわけではなく、国の指導で決まっていたはずですが、インクジェットプリンタの価格が大幅に下落したために指導がゆるくなったのだろうと思います。

後継機種は、PM-2200Cだったと記憶していますが、少し間をおいてデビューしていますので、PM-2000Cは２年程度生産されたようですね。
それにしても2008年頃にはサポートが終了しているはずです。


昔はサポート終了といっても、メーカーの窓口で「そろそろ買い替えてくださいよぉ～」程度のことを言われるくらいで、修理は部品在庫がある限りやっていました。（あまりにも古くなると、修理を受け付けるなというお達しはありましたが）
ところが、リーマンショック以降、収益の悪化を避けるために在庫の絞込みが始まり、補修部品もその対象となりました。
サポートが終了すると、即日、修理受付停止となることがほとんどです。

サポート期間が短縮されていますし、コストダウンで機械の耐久性もかなり落ちているはずです。
そういう意味で、購入後５年程度を使用期限と考えるのは理にかなっていると考えてよいでしょう。


「そんないい加減な品物を売って良いのか？」という声があるのも事実。
ただ、６年位前と比べて、価格が１／２～１／３程度まで下がっています。
サポートが短くなろうと、耐久性が下がろうと、コストダウンには勝てないということでしょう。
価格が下がって”良い”とうかれている間に、多くのものを失ったのかも知れません。