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候補としてはマランツの新製品PM131-S1があげられます。マランツの最近のアンプは高解像度基
調の音の鮮烈感が特色です。それに音色の美しさがプラスされます。ピラミッドバランスの骨太指向
のデノンとは明らかに方向性が違います。モニターオーディオの製品はハーベスなどと比べると、どちら
かといえばHiFｉ指向の音なので、J-POPのパーカッションの鮮烈さ、クラシックの弦の繊細感等、持
ち味を存分に引き出してくれると思います。
音の傾向としては陽性のはっきりした傾向になると思います。

もうひとつはラックスマンのL-550AII です。ラックスマンはラックストーンとして有名ですが、年代物の
ワインのような音色の豊かさ、美しさが魅力です。ドイツでは無視されますがフランスでは人気があり
ます。かといって、繊細感や解像度を犠牲にするものではありません。一時期２０万円台のラックス
製品はラックスらしさがででいないという評価があったのですが、最新モデルのこの製品は期待できる
のではないでしょうか。女性ボーカルはラックスマンに軍配があがりそうです。

ついでといってはあれですが、フランスでは無視されますがドイツのオーディオマニア垂涎の的であるア
キュフェーズの製品にE308があります。音の透明感、繊細感はマランツより上かもしれません。ただ
音色の美しさはマランツの方が上だと思います。音色的な色づけのない、素直で飽きのこない音とい
えます。私にはそこがちょっとなのですが、好みは人によって違うので、こちらに魅力を感じられるかもし
れません。

このクラスならばCDプレーヤ、スピーカーのグレードアップにも十分対応できます。
鮮烈指向でマランツか、音の豊かさ、ボーカルの美しさでラックスマンか、無色透明で素直な音のア
キュフェーズか、やはり試聴されてから決められた方がよいと思います。

http://www.marantz.jp/ce/products/audio/amplifier/pm13s1/index.html
http://www.luxman.co.jp/product/ia_l-550a2.html
http://www.accuphase.co.jp/model/e-308.html