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〉iPod+ゼンハイザーのHD25-1Ⅱの組み合わせと、

ウォークマンのフルデジタルアンプも含めて携帯プレーヤーのアンプはパワーが少ないので大型のヘッドホンを使うと音が良くありません。
もともとインナーイヤーを動かせる程度に作ってあるので大型のヘッドホンを使うことは想定してないのです。
私はオーディオ好きなので、駅とかでそのような常識を知らずに大型のヘッドホンを使ってる人を見たらかわいそうになります。
大型のヘッドホンは家庭用のパワーが十分にあるヘッドホンアンプにつないで良い音が出るように作られているのです。

iPod用のヘッドホンアンプもありますが、これも小型なのでパワーはあまりありません。
http://www.audio-technica.co.jp/products/dj-plus/at-pha31i.html
しかし音質はiPodが持ってる実力は関係なくなるので劇的に良くなりますが。
電源を別に取ると音はもっと良くなるはずですが、それをすると大きくなるんですよね。

オーディオでのデジタルアンプのメリットは離れたところに設置したプレーヤーから長いケーブルでつないでもアンプに内蔵されたD/Aコンバーターを使うので音質が劣化しないことです。
ウォークマンはあの小さい本体の中で音に変換してアンプに届けますから、ここはデジタルのメリットはありません。
アナログ信号でも劣化するだけの距離がないのです。
ソニーのウォークマンがカセット時代から音が良かった理由はヘッドとアンプとイヤホンを最短距離でつないでいたことです。

もちろんアンプ自体の実力もあります。
ソニーはアナログアンプの質が良すぎるから、せっかくのAやXシリーズのフルデジタルアンプが光らないのです。
もしSシリーズのアナログアンプがiPod並の音ならみんながAシリーズ以上を買うはずですが。
今回はSシリーズの出来が抜群にいいので、値段が高く機能もほとんど同じAシリーズを選ぶ理由がありません。
私がソニーの販売員なら「SシリーズはフルデジタルアンプがついてないからAシリーズを買いましょう」と言いますが、実際に比べてみたらSとAでほとんど差がありません。


それと小型のアンプと小型のイヤホンを使う携帯プレーヤーは大きさに余裕があるコンポとは違い音の味付けも大切です。
ウォークマンでもiPodでも原音に忠実な音なんて目指しても出るわけないんですから。
ここでもイコライザが貧弱なiPodは落ちます。
ウォークマンはイコライザ以外にもサラウンドやDSEEなど制限が多い小型の機械で少しでも快適に聴かせようとする機能が詰め込まれています。

ウォークマンを買ったら付属のイヤホンでこの設定を試してみてください。
イコライザのカスタムで左(クリアベース)から右にかけて。
３、２、１、０、３、２
低音がしっかり出て声や楽器に不自然な色がつきません。
サラウンドは『スタジオ』が自然で良いですよ。
DSEEやクリアステレオなどはオンにしておきます。

女性ボーカルなら３、１、-１、０、３、２というのが綺麗に聞こえる場合もあります。