193

view

K430は日本では外見の安っぽさで人気があまり無いですが、海外では「$300のウルゾンのヘッドホンに匹敵する」とか「質感はともかくデザインが最高」などと言われてポータブル用ヘッドホンとしてはPX200と並ぶ人気機種です。

K430は押し出しの強い締まった低音のK414とは対照的に、主張しすぎない程度の緩い低域を持っています（緩い低域はDNBやダブステップ、ロックに合うので欧米で人気なようです）低音の響くような音楽を聴くのであれば、深く沈む込むような「低音の余韻」を楽しめる反面、生音源だとバスドラムなどにキレが無くなってしまいます。ズーンと響く低音が良いか、ドカドカ歯切れの良い低音が好きかでK430は好みが分かれますね。
高域はK414よりもK430の方が優れています。K414は少し篭り気味ですが、K430はとても透き通ったクリアな音で、ボリュームを上げても明瞭なままで耳に刺さりません。HeadFiなどにおいても「Just Amazing!」と評価されています。これが緩めの低域と合わさって、中毒的な音になっているのかもしれません。

装着感に関しては人それぞれですが、アラウンドイヤーのPX360や側圧の少ないPX200と比べれば、やや疲れやすいといったところでしょうか。でも綺麗に折りたためて、持ち運びが楽なのでオススメです。


追記：
「響くのがK430、歯切れの良いのがK414P」→そんな感じです。
低音が緩いのが好みか、締まっているのが好きかで決めれば良いと思います。

↓これの0:38あたりのドラムが好きならキレ派。
http://www.youtube.com/watch?v=PSBuK0R3zxk
↓この1:05あたりの低音の沈み込みが好きなら緩い派。
http://www.youtube.com/watch?v=WM_3aVaaPp4

ちなみにK430のコードの途中にあるボリュームコントローラーは基本的に最大音量にして、プレイヤー側で音量調節を行うことになります。そうしないとボリュームが抵抗になって音質の劣化を招きます。