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そもそもJ3はPHPAを使用することを前提としていません。

PHPAは増幅前の信号であるラインアウトを、ヘッドホンに使える出力（ヘッドホンアウト）として増幅する機械です。
つまり、ヘッドホンアウト（普通のイヤホン端子）はアンプ増幅後の信号です。

J3はヘッドホンアウトしかないですから、既に内臓のヘッドホンアンプを通った出力しかできないのです。
そうすると、増幅が二重になってしまうので、Iｐｏｄのようなヘッドホンアウトがいまいちよろしくない上に、ラインアウトが取れるプレイヤーと比べて、音質を改善できる見込みがかなり少なくなります。
例えると、手先の不器用な人の作った作品を元にして手先の器用な人がものを作るのと、手先の器用な人が最初から作るのだと、どちらが最終的に綺麗なものが作れるか、ということです。

つまり、一言で言えば「ラインアウトの取れないプレイヤーはアンプの価格や持ち運びの手間に見合う改善は見込めないので、そのまま使ったほうが無難」です。
ちなみに僕はＰＨＰＡや据え置きのアンプをいくつか所持していますが、持ち運びが手間なのでＰＨＰＡは普段まったく使いません。
大型ヘッドホンを鳴らすならばともかく、もともとのアンプが優秀なプレイヤーを使えば、イヤホンに外付けのアンプは絶対に必要なものではないです。