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露出補正というのは、適正露出に対して、ハイキーかローキーに露出を振っていくために行うものです。
まず、適正露出というものを学ばなければなりません。

今の市販のカメラのほとんどは、高度な評価測光式の露出計を備えているため、カメラが自動的に算出する絞りとシャッター速度の組み合わせが適正露出の直線上にある組み合わせと言ってもよいでしょう。

まずは、プログラムモードや絞り優先モードなどを使って、プログラムシフトを理解する必要があります。
プログラムシフトは、絞りとシャッター速度の組み合わせを、適正露出の直線上で変化させるものです。
「１/60秒、ｆ16」という露出であれば、「1/30、ｆ22」でも「１/250、ｆ8」でも、同じ明るさで写ります。
これをダイヤル一つで行うのが、一眼レフのプログラムシフトです。
これにより、被写体のブレ方や、被写界深度の変化をコントロールするわけです。

露出補正というのは、この直線から、明るめに、または暗めに値をずらしていく作業です。
シャッター速度が、絞りのどちらかを固定して、もう一方を適正露出の直線上から外していくのです。

マニュアル露出のモードでは、カメラは自動的に適正露出を設定しません。
ですから、露出補正は、自分が決めた適正露出に対して、自分がどうずらしていくのか、と言うことになります。

まずは、適正露出を自分で決定してください。

カメラをオートに戻して測ってみてもいいです。
市販の露出計で現場の明るさを測定してもいいです。
経験と勘から露出を決定してもいいです。

まずは、基準となる適正露出を測定し、それからマニュアルモードにして、いろいろ数値を変えて撮ってみてください。

ちなみに、外部ストロボ調光時や、色味を忠実に再現したい撮影などでは、マニュアルモードの方がいいです。
カメラは反射光式露出計なので、正確な露出決定はしてくれません。
市販している入射公式露出計を用いて、被写体の場所の明るいところと影の所に当たっている光を正確に測り、それがセンサーのラチュードに正しく納まるように算出すれば、それが本当の適正露出です。
次に、明るいところを白くしたい、暗いところを黒くしたい、全体に色を乗せたい、などによって露出補正をしていきます。

マニュアルモードでの露出補正を行いたいのであれば、まず、入射光式露出計を入手しましょう。
安物ですが、通常使用ではこれで十分です。
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