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ヤマハEMX5016CFの取扱説明書のＰ29に、スピーカーの接続について書いてあります。
Ｓ112Ｖ、ＳＬ-15共にインピーダンスが８Ωのスピーカーですから、２チャンネルパラレルで接続して何の問題もありません。
客席への指向性を広く取るために、パラレルで接続するのは常套手法ですから、パワードアンプに対しても何の問題もありません。

今回の場合、客席向けスピーカーをパラレルで４個使うのではなく、１ペアをモニターにしたいとのことですが、
客席向けスピーカーと、モニター用スピーカーとでは、出てくる音が違います。
と言うより、出すべき音が違うのです。
客席へは、音楽として聞きやすい、バランスの良い音を。
モニターへは、演奏に必要な音を出します。
そこで、次の方法で行ってください。

１） 取説Ｐ24～25の、Ｎｏ40（最大出力切り替えスイッチ）を会場の広さに応じて選択します。
2） 同、No41（ＰＯＷＥＲ ＡＭＰ切り替えスイッチ）をＡＵＸ/ＭＯＮＯに設定します。
これで、SPEAKER ＡチャンネルからＡＵＸ１の信号が出ますので、モニター用スピーカーをパラレルで接続します。
SPEAKER ＢチャンネルからはＳＴマスターフェーダーの音が出ますので、客席用スピーカーをパラレルで接続します。
3） SPEAKER Ｂチャンネルの客席用スピーカーは、各チャンネルのＮｏ17（チャンネルフェーダ）で音量バランスを調整し、
ＥＱやフィードバックサプレッサーを介した音をＮｏ52（ＳＴフェーダー）で調整します。
4） モニター系統は、まず取説Ｐ20のＮｏ10（ＰＲＥスイッチ）をＯＮにします。そうすると、
モニターに出す各チャンネルの音量はＮｏ17（チャンネルフェーダ）に関係なくなります。
モニターに送る各チャンネルの音量は、Ｎｏ9（ＡＵＸ1/2コントロール）で調整します。今回は、ＡＵＸ1だけ使います。
モニタースピーカーの音量は、取説Ｐ26のＮｏ51（ＡＵＸ１／２フェーダ）のＡＵＸ1のフェーダーで調整します。
5） 以上、とりあえず音が出るように大まかな設定をします。
6） 実際にメンバー全員で演奏しながら、まず客席向けスピーカーのバランス、音色、音量を調整します。
7） 客席向け設定はそのままにして、今度はモニタースピーカーの調整をします。
Ｎｏ9（ＡＵＸ1/2コントロール）のＡＵＸ1のつまみを▲マークの位置に仮設定し、
Ｎｏ51（ＡＵＸ１／２フェーダ）のＡＵＸ1のフェーダーで音量調整します。
大きすぎる楽器（声）があれば、その楽器（声）のチャンネルのＡＵＸ1つまみを絞り、
もっと出したい音があれば反対にもっと回します。
8） ハウリングが発生するようであれば、スピーカーやマイクの位置を変えたり、
立ち位置を変えたりして対処し、まだ不十分であればＥＱやチャンネルのＥＱで調整します。
モニターのＡＵＸに搭載のデジタルＥＱは使えませんので注意してください。

以上で大丈夫と思います。
パラレルの接続は、フォン－フォンのスピーカーケーブルです。
客席とモニター、どちらにＳ112ＶあるいはＳＬ-15を使ったらよいか、実際に試して見るといいでしょう。