KSH-10BS-K6
このストーブは中央設置型ストーブ等と呼ばれ
中央設置型ストーブには丸型・角型いくつか種類があります。
質問者様の言われる手間ですが、省略してもかまいません。
理由は以下に書きますが、その前に
ストーブの点火タイマーつまみを切るまでの時間は
ある程度は必要です。この待ち時間は省略できません。
本来であれば説明書通りの消火方法を遵守するのは当然であり必要な事ですが、
現実には、中央設置型ストーブを使用している人の中でリセットレバーを上げ、送油バルブを閉じている人は
ごく少数です。
理由はちゃんと消火され次回に問題無く点火されるからです。
リセットレバーの用途ですが、燃焼室に灯油を送る為では無く、
定油面器に灯油を供給する為です。
ポット式ストーブには、(この中には、質問者様の中央設置型ストーブも入ります)
定油面器またはオイルレベラーと呼ばれる、一定量の灯油を溜める部位があり、
そこからポットと呼ばれる燃焼室に灯油が流れて行きます。
KSH-10BS-K6の定油面器にはリセットレバーが付いており、リセットレバーを上げると
定油面器の中に灯油が入らなくなるように弁がされます。
消火方法でリセットを上げ送油バルブを閉めるのは、定油面器の中に灯油が入るのを2重に防ぐ為です。
定油面器から燃焼室への出口には電磁弁という物があり、点火スイッチを入れなければ開かない弁があるので
点火スイッチを入れてない時に油量調節ダイヤルを動かしても灯油が出る事はありません。
故に、リセットを上げなくても送油バルブを閉めなくても問題ないのです。
KSH-10KT6という名の中央設置型角型ストーブがあります。
このストーブにも質問者様のKSH-10BS-K6と同じ定油面器が付いてます。
KSH-10KT6には、’○○時間後に点火する’というタイマーが付いていて、
タイマーをセットしている時は、油量調節ダイヤルを点火位置にしたまま、○○時間後の点火を待ちます。
当然灯油が燃焼室に勝手に溜る事は無く、点火動作後に電磁弁が開いて灯油が燃焼室に流れていきます。
これはタイマー付きのストーブだからではなくて、KSH-10BS-K6など中央設置型ストーブの機能であり構造です。
もし灯油が勝手に燃焼室の中に溜るなら、それは故障です。
ちなみに定油面器には2フロート式と1フロート式があり、中央設置型は2フロート式です。
フロートというのは’浮き’の事で、定油面器内に灯油が適量入ると浮きが上がって弁が閉じます。
そして燃焼が始まり定油面器内の灯油が消費されると浮きが下がり灯油が供給されます。
リセットレバーを上げると、浮きが強制的に浮いた状態になり灯油の供給がストップされます。
2フロート式の定油面器は内部が2つの部屋に分かれていてそれぞれの部屋に浮きがあり、
片方の部屋は燃焼室に灯油を送る為に、浮きにより一定量溜める部屋、
もう一つはその部屋から万が一あふれた場合に流れ込んで、浮きが上がり自動的にリセットレバーを上げる部屋です。
ストーブを移動したり、強い地震があると浮きが動いてリセットされてしまう事があるので、その場合はリセットレバーを何度かカチャカチャ動かす必要があります。
1フロート式は定油面器内部に1つの浮きしかなく、その1つで油面の管理をしています。
そしてリセットレバーがありません。代わりにリセットスイッチがあります。
こちらの浮きには上部に磁石がついていて、ストーブに強い衝撃や揺れが起きると
浮きが定油面器上蓋にくっつき強制的に浮きが浮いた状態となります。
これにより灯油の供給がストップするので、リセットボタンを押し下げて浮きを上蓋から離し、
油面に合わせて動く自由な状態にしなくてはなりません。
こちらもストーブを移動したり、強い地震があるとやはりリセットを何度か押し下げる必要があります。
他の回答者様が、最初の灯油の充填後ほぼ操作しないと言っていますが、
ストーブを使わないシーズンオフの間に、気付かずに体がぶつかってリセットが上がる事があるので
1フロート式のストーブには「シーズン初めにはリセットボタンを押して下さい」と書いてます。
耐震装置の代わりではないですが、子供が遊んでいてぶつかったり
地震の後などにはリセットを何度か動かした方が良いです。
以上が定油面器リセットです。
最初の話に戻りますが、
リセットレバー、送油バルブの工程は省略してかまいませんが、
点火タイマーつまみを切るのは、完全に火が消えてからにして下さい。
火が底の方にあるうちに点火タイマーつまみを切ると、送風ファンが止まってしまい、
煤の発生の原因になります。
こればかりは少し待って、完全に鎮火してから止めてください。
なお、シーズンオフにはリセットレバーを上げて、送油バルブを閉めて下さい。