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クライスラー・イプシロンはおすすめです。
１週間ほど新車を借りて乗りましたが、
足廻りの完成度が非常に高く、
ツインエアエンジンは排気量を感じさせない
パンチのあるエンジンで、
燃費もエンジンを回して乗っても
15km／Lを割ることはありませんでした。

ハンドリングはランチアそのもので
フィアット５００のキビキビ感は薄くなっていましたが
しっとりしていて私はむしろこちらの方が好みです。

2ペダルMTのシフトマナーもだいぶ改善されています。
少し慣れが必要かもしれませんが大丈夫。
MTに乗れる人なら３時間、AT免許の人でも１日あれば
コツ（と呼べるほどのものではないですが）を
掴めると思います。

車庫入れもサイズが小さいクルマですし
あまり苦労することはないと思います。
ウチの車庫はアクセス路が狭いのですが
まったく問題はありませんでした。

静粛性もパンダや５００よりも上でした。
まさに小さな高級車と言う雰囲気のクルマです。

さて、本題です。
イプシロンの生産休止と言うのは誤報です。
イタリアでは依然として売り上げベスト5に入っています。
おそらくは日本への追加輸入がなくなった
ということでしょうね。
ただ心配はほとんどありません。

クライスラー系のディーラーは割と
サービス体制がしっかりしています。
地方でも拠点は結構あるので出先でトラブルがあっても
まあ、何とかなるでしょう。

輸入休止になった場合、気になるのは部品の供給ですが
こちらも問題がありません。
主要コンポーネントはパンダや５００と共用ですので
10年くらいはまったく心配なく乗れると思います。

故障についても
最近のBMWのように些細な修理でもディーラー任せに
しなければならないということもなく、
通常のメンテであれば街の修理屋さんでも
充分直せると思います。

外装パーツですが
欧州では販売が継続されていますし、
母数もキッチリ出ているので
今後、生産を終えることがあっても
部品のストックが急に底をつくようなことはないと思います。

加えて、クライスラー・ジャパンは
日本で地をアシにつけてしっかりとしたビジネスをやっています。
先ほども述べた通り、サービス体制も悪くないので
今後とも購入した販売店でサービスを受けられると思います。

クライスラー販売店では
全店にイプシロン用のテスターを用意したそうですので
どこの店でもコンピューター診断が受けられます。
この点は並行輸入のランチア・イプシロンに対する
圧倒的なメリットです。

クルマとしての完成度も高く（にも関わらず不人気で安い）
サービス体制も不安がないとすれば
これは買いでしょうね。

唯一の懸念は短期間で手放した場合の値落ちリスクですが
この店は乗り潰すつもりでかった方が良いと思います。
でも、個人的にはのちのちカルトカー的な人気が
出るのではないかな・・・と予測します。
そうなれば３年３万㎞くらいでガクッと下取り価格が下がったあとは
コンディションさえ維持していれば、
輸入車店に持って行けば
10年くらいは価値はゼロにならないと思います。

なので安心してお買い求め下さい。
率直に言って新車は値引きが大きく、
新古車は格安で売られているので
非常にお買い得です。