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シグマ30/1.4は私はまだ使った事は有りませんが、実に良いレンズであるとの話を聞いております。

こうした単焦点レンズは画質重視である事や、明るいレンズであるために絞りを開いて使うと前後をボカした表現に使いやすく、明るさに恵まれない条件で強みを発揮する事など、様々な魅力が有ります。

お子様の表情を自然に捕らえて、前後をボカすなど情緒的な表現が出来たり、明るさに恵まれない条件で強い味方になる30㍉F1.4標準レンズも、ありがたいレンズの一つですね。
ズームできない単焦点レンズを使いこなす事は(中でも30㍉F1.4標準レンズのように、クセが無くオールマイティに使いやすい画角を持つレンズを使いこなす事は)、写真上達に大きくつながるし、キットレンズよりもワンランク良い画質を得る事もできます。

でも、レンズは目的とケースによって使い分けるべきものであり、ケースに合わせて適切なレンズを使用して使いこなすのが一眼レフの使い方の基本であると私は思います。


＞ところが、子供の発表会・運動会になると、ズーム出来ないので、仕方なくキットレンズのEF-S55-250㍉F4-5.6を使用していますが・・・
とありますが、お子様の発表会・運動会を写すのに適切なレンズの一つこそ、EF-S55-250㍉F4-5.6なのです。
望遠効果の小さい中望遠域55㍉から、大きな望遠効果を得られる超望遠域250㍉までを臨機応変にズームして使えて、離れた距離から撮影できるわけですから。
「仕方なく」ではなく「ケースにマッチした選択」です。
30㍉F1.4と、55-250㍉F4-5.6は全く違った用途や目的のためのレンズです。

お子様の発表会・運動会を写すレンズを今は特に購入する必要がなく、55-250㍉を活用する路線で良いと思います。
確かに300㍉まであるレンズの方が望遠効果は少し大きくはなりますが、キヤノンのAPS-C規格デジタル一眼レフであるKissＸ4ならば、250㍉でも十分な超望遠効果を得られます。


お子様のスナップ写真(成長記録など)を撮影するなら、ワイドから、少し望遠気味まで日常的に多用する範囲をキープできて、ケースに合わせてズームできる18-55㍉も、十分に応用できるレンズですよ。


＞もっと、ズームでもボケた感じ(被写体が浮き立つような写真が撮れたらなぁ。と思ってしまいます。

ズームレンズでも、単焦点レンズでも、前後や背景のボカしやすさは、ピントの合って見える前後の範囲(被写界深度)という要素に左右されるものです。これは絞り値の設定と、レンズの焦点距離(○○mm」と表示される)によって左右されます。
その関係は添付図解をご覧下さい。
図解の内容に加えて、被写体から撮影レンズの距離にも左右されます。被写体から撮影レンズの距離が遠いほど被写界深度は深く(前後に広く)なり、被写体から撮影レンズの距離が近いほど被写界深度は浅く(前後に狭く)なります。

以上の事から、前後や背景をボカしたい場合には、小さい数値の絞り値で撮影するか、望遠系レンズで撮影すると結果を得やすいという事になり、離れて撮るよりも近くで撮る方が結果を得やすいという事になります。

撮影に過度な負担がなく、程よいボケ具合を得やすいのは中望遠域ですね。
KissＸ4を含むAPS-C規格デジタル一眼レフでは、概ね50㍉前後から100㍉前後程度までのレンズが、中望遠レンズになります。
中望遠域で、小さめの数値の絞りで撮影すると、程よいボケ具合を得やすいですね。

55-250㍉レンズの80㍉から105㍉ぐらいを使って、小さめの数値の絞り値で写すと良いかなと思いますよ。(もっと望遠寄りにした方が背景はボケやすくなりますが、撮影の負担が大きくなってきます)
望遠になると、背景のピントの外れたボケた物体(背景のボケ)が大きく写り、遠近感が圧縮されますので、ボケを活かす作風の場合でも、上手く運用すれば30㍉や18-55㍉とは一味違った写真を楽しめます。


お子様の写真をやさしく情緒的なタッチで捉えて、背景もボカした表現が好きで、ダカフェの日記の写真がお好きならば、運動会や学芸会のためにレンズを買うのは止めて(それは55-250㍉でOK)、視点を変え、お求めやすい価格(メーカー希望小売価格が12000円)にもかかわらず、描写性能も良い単焦点の中望遠レンズ「EF50㍉F1.8Ⅱ」を視野に入れるのも良いのではないかと私は思います。
小さな望遠効果を伴い、少し離れた位置から自然な表情を捉える事が得意で、程よいボケも活かして、やさしく情緒的にお子様を撮るには良いレンズだと思うし、これを30㍉F1.4と臨機応変に組み合わせて使うと質問者さんの好きなタイプの写真を撮るのには有利ではないかなと私は思うのですが・・・ 参考までに。