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プリンタの修理屋です。

エラーコードはスキャナのエラーを表しているわけですから、インクは関係ないはずなのですけど、まれにエラー表示が違って出る場合があります。

その場合は、電源ランプとエラーランプの状態を見て判断します。
もし、本当に「５０２０エラー」でしたら、故障ではありませんので、電源ランプが点灯してエラーランプも点灯したままになります。

電源ランプとエラーランプが交互に点滅していたら、修理が必要な故障があることを意味します。
何度か点滅すると一休みして繰り返すはずですから、オレンジの点滅回数を数えます。
最大で２０回以上点滅しますので、かなり気長に見なければなりません。


ただし、そんなことをしても、基本的には全く無意味です。

勘違いされているかも知れませんけど、故障には裏技などありません。
不具合の箇所を特定して、正しい処置をするしかありません。

部品の供給が止まっている以上は直せる可能性は無いと言っても良いでしょうね。
プリントヘッドは、後継機種のMP970と共通ですが、それを手に入れたとしても、他の故障があればアウトです。
素直にあきらめたほうが良いと思います。


追記 ： 「家電製品などのサービスマンの方が修理の時によくやっている、２カ所のボタンを同時に長押ししてリセットするとかいう意味です。」・・・それこそ、甚だしい勘違いというものです。
キヤノンではサービスモードといって、我々が調整を行ったりするためのモードがありますが、そんなことをしても故障は直りません。

廃インク吸収体が満杯になったときは、こういうモードから廃インク量をリセットしますが、そのうわさが広がって「故障してもリセットすれば直る」と言う誤った認識が広がったのでしょう。
どんな故障でも、その原因を取り除けば勝手に復帰します。


「５０２０エラー」というのは、スキャナロックを外さずに電源を入れたときに発生するエラーです。原稿台の脇にあるスキャなロックのレバーを解除のほうに動かして電源を入れなおせば正常に起動する。
そういう前提なので、故障とは扱っていません。

ところが、エラーの発生タイミングなどで、違う表示をすることがあり、今回の場合はそういう事のようです。
「B200」が一瞬でも出るのでしたら、本当の故障は「B200」でしょうね。
基本的にはメイン基板の故障を表しますが、故障の原因がプリントヘッドのトラブルである可能性は高いです。

B200 が出ると、基本的にはメイン基板とプリントヘッドをセット交換（実は廃インク吸収体も同時に交換）するように指示が出ています。


最初に書かれていた、シアンのインクタンクでの扱いがきっかけになった可能性は高いですね。
でも、修理サポートを超えるほど使われた機械ですので、プリントヘッド自体の寿命という見方も出来ます。

インクがない状態で無理に動かすとプリントヘッドがオーバーヒートして起こりやすい症状です。
逆に言うと、警告から「×」になった程度ですぐに交換しているとヘッドの故障は激減します。

本体操作マニュアル、10ページに「スキャナロック」についての記述があります。
この現象でなければ故障ですので諦めて下さい。
※分解してスキャナロックスイッチが無効になるように改造するか。

故障個所を判断できたとしても部品が手に入らないので実質個人での修理は不可能です。

買い替えるしかありません。
安い複合機なら最近は１万円出せば買えますよ。