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悪くは無いのですがDTMをやるには非常に残念な構成だと思います。
そもそも根本的にオカシイ物も存在します。


まずCPUは860よりも920の方が適していると考えます。
というよりM/BのチップセットがP55よりもX58の方が良いかと思います。
というのもP55だとRAMがデュアルチャネルに対してX58はトリプルチャネルで転送量が圧倒的に大きいのと、スロット数が多いので最大メモリが結果として大きくなります。
920と860を比較したときに消費電力以外の面で920が劣る要素は少なく、性能重視になるDTMの場合は920の方が適しているということになります。

次にVGAですが、ゲームをしない限りRADEON HD5770なんて無用の長物になります。
むしろ電力をバカ食いする上に発熱が酷いので邪魔なだけです。
型落ちでも良いのでローエンドのファンレスタイプを選ぶべきでしょう。
DTMで果たすビデオカードの役割はCPUや物理メモリを画像処理に食われずにするためだけなのです。
ちなみにビデオカードの接続規格がPCI-Express x16です。

次にキャプチャとサウンドカードがありますが、PCI-Express x1スロットが一つだと思いますので、どちらか択一となります。
私ならばDTMにまったく向かないサウンドカードをはずします。
そもそもDTMをするのにサウンドカードを入れるのは地雷です。
サウンドカードの殆どはリスニング環境の向上であって、飾り気の無い音を出すのには不向きですしASIOにも対応してないため遅延が酷くなります。
YAMAHAやRolandが出している外付けのI/Fを導入するのが初心者ならばベストでしょう。


--補足に対する回答--
RADEON HD5770は、同スペック帯では消費電力が少ないものの根本的にファンが無いと耐えられないほどの熱を発します。
そもそもファンがないと稼動しないビデオカードというのは電力消費が大きいのと発熱がヒドいという事になります。
さほど真剣にオンラインゲームをしないならばファンレスタイプの方が消費電力や発熱の面でDTMには向いています。
曲がたまったりサンプルフレーズを貯めていったりプレイバックサンプラーを利用するようになるとHDDが複数台必要になる可能性があります。
HDDは最も排熱をしにくく、更にビデオカードでケースの中をサウナにする必要は無いでしょう。

私が920を推した最大の理由はトリプルチャネルという点です。
メモリの最大容量も大事ですが。
ソフトウェアを度外視した最適な環境は既に64bit版OSの上で64bit版DAWを稼動させるというところに来ています。
人によっては12GBや24GBのメモリを積む人も結構います。
しばらく32bitOSを使うにしても、トリプルチャネル環境を揃えておけば将来的に失敗は少ないかと思います。

次にサウンドカードとキャプチャについてですが、M/Bのスロット数は私の勘違いでした。
しかし、選ばれているサウンドカードは全くDTMには向きません。
最大の理由はASIOドライバに対応してないという事。
次にDTM以前に音楽制作に致命的な「音に色をつけてしまう」という事。
DTMで必須なのは「ASIO対応」と「原音そのまま」という2点です。
SE-90PCIはASIO非対応で「悪い音を良い音にする」というDTMにとって最悪の環境になってしまいます。
SE-90PCIで作られた楽曲は自分の環境で聞くには良いのですが、リスニング環境の違う場所だと全く違う聞こえ方になってしまい最悪は酷いミキシングになってしまいます。
またASIOが無いと将来的に外部機器（Midiコントローラ等）を導入しても遅延が酷くて(およそ1秒ズレる)全く製作できません。


結論的には３Dゲームをするには最適な環境の構成だと思いますが、DTMには全く向かない環境だという事です。