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【60iと60ｐの一時停止時の画質の違い】60iとは1/60秒間に1920×540ピクセルの画像を、縦方向の画素を一つおきに飛ばして生成し、次の1/60秒間でさっき一つおきに飛ばした分の1920×540ピクセルを生成、2/60秒（つまり1/30秒）で1920×1080ピクセルの画像を作り出す方法です。1/60秒間に作られた解像度半分の画像をフィールド、2枚のフィールドを合わせて完結したのがフレームです。60iの画像を一時停止すると、仰るとおり1/60秒間に生成された540ピクセルの解像度しかありません。上記のようにテレビ信号は1フレームが伝送上の1単位なので、再生機が自動的に飛ばした部分を補間して1080の画像を作り出しています。再生機によっては1/60秒の静止画（フィールドスチル）にするのか、2/60秒分の静止画（フレームスチル）にするのかを選べるものがあります。後者はフィールド間の時間差があるので通常はブレたりちらついたりしますが、動きのない画像であれば実質的に60ｐと同じ解像度が得られます。60ｐは1/60秒で1920×1080ピクセルの画像を一度に生成する方法で、60iの2倍の情報量になります。再生機とテレビの双方が対応している必要がありますが、一時停止のときもも全画素が表示されるので60iの2倍の解像度が得られます。また動画再生時も細い横線のちらつき（ラインフリッカー）が少なかったり、斜めの線が階段状になりにくいなどのメリットもあります。【ブラウン管と液晶など平面ディスプレイの表示方法の違い】ブラウン管は上から下に向かって「走査」という方法で表示、液晶では1/60秒ずつ一気に表示という、構造上の違いはありますが、動画を一時停止した場合の見え方の違いは基本的にはありません。【写真とって間引いて記録するけど 表示するときは間引かず、画面いっぱいに表示する??】通常売られているカメラでインターレース処理が行われるのは動画だけで、写真のときはプログレッシブ、つまり間引かないで画像を生成します。【60i って記録のことですか？ 画面表示の仕方のことですか？】60ｐや60iとは記録から伝送、画面表示も含めた、システム全般のことです。昔のように「単一機器＝単一フォーマット」なら分かりやすかったのでしょうが、現在は一つで様々なフォーマットに対応する機器が多いために混乱が生じてしまうんでしょうね。テレビの方式におけるインターレースとはもともと、アナログ時代に電波の限られた帯域に効率よく映像と音声を乗せるための伝送方式から始まったものです。まず伝送方式ありきで、撮像から受像までの仕組みが決まったのです。効率やコストと視聴時のメリット・デメリットを天秤にかけた場合に、比較的バランスが取れた方法だったので長い間主流であり続けました。現在もテレビ放送では電波の効率利用ということもあって60iになっていますが、それ以外（電波による送信を伴わない）の映像制作や、個人レベルの利用では技術的にもコスト的にも60ｐが当たり前の時代がもうすぐやってくるのだと思います。