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どこがいいとか悪いとかではなく。

フィットアリアとSX4セダンはカローラよりは下に位置する車の後継（あるいは末裔）として考えられています。SX4もサイズも含めやや大きくなっていますが、やはり市場ではカルタス・エスティームなどの後継と捉えられているようです。

この考え方はメーカーよりも買う側に残っていると思われ、そのあたりがまだあって販売台数が伸びない要因でしょう。

80、90年代、トヨタにはコルサ／ターセル（後継とも言えるベルタが存在）、スズキはカルタス・エスティーム、ダイハツ・シャレード・ソシアルなど小型リッターカーをベースにした4ドアセダンがありましたがいずれもカローラよりもワンサイズ小さいものです。

ホンダはこういったセダンは日本国内ではフィットアリアが最初だと思います。

東南アジアなどではこのクルマはシティという車名で、このシティの襲名は二代目で、フィットアリアなどが出る以前に既存の小型車をベースに4ドアセダンに仕立てた現地専用車種がありました。これが二代目に発展してフィットアリアとつながっています。シティ自体がシビックよりも下に位置したことを考えるとやはりカローラクラスよりも下に置きたいという意向があったようです。

以前スズキがそのカローラに対抗できる車種としてカルタス・エスティームの後継であり拡大版とも言えるカルタス・クレセントを出していましたが、これはそのカローラやサニーに対抗するのが目的だったようです。（ある当時の営業マンが言っていました）

こういった車種は世界的な考え方で、既に30年くらい前からルノー・7（5という車種をセダン化）、VW・ダービー（ポロがベース）、オペル・コルサ、フィアット・ドゥーナ（ウーノのセダン）などが存在しています。

いずれの車種は今でも後継といえる車種があり、ルノー・タリア（クリオのセダン）、VW・ダービー（メキシコなどで存在）、シボレー・コルサ（これもメキシコや南米など）があり、その後プジョー・206セダン、フォード・アイコン（フィエスタのセダン）、フィアット・シエナ（パリオのセダン）などで、台湾向けには日産マーチのセダンがありました。

また少し重なるようですが、どういうわけかスズキ・スイフトにも4ドアセダンがインドに存在し、これはインド市場で長らく販売されてきたエスティームの後継と考えられています。