92

view

両社のカメラを併用しています。メーカーとして考えれば、どちらも同等に優れた会社です。どちらか一方が優れていると断定はできません。個々の機種で比較することも可能ですが、カメラは日々進化する物ですし、性能が陳腐化したと感じて、それに耐えられないなら買い替えれば良いのです。AV機器並みに製造終了から７・８年もすれば修理不能（部品が保管される保証がなくなります）になりますから、フィルムカメラのように製品寿命は長くありません。カメラ自体は昔のように無茶苦茶高価ではありませんし、人気メーカー品なら転売時にも比較的良い値段がつきます。さて、規格としての優劣を考えるのなら、ニコンが有利です。キヤノンのAPS規格のカメラ（7D、50D、60D～Kissなど）はセンサーが小さいため、広角が不利です。同じ焦点距離のレンズをつかっても、ワイド側が弱いのです。数字にすれば１ミリ前後の差で有っても。広角側の１ミリは望遠側の10～20ミリ差より表現力の差が大きく感じます。ですから、広角の機会が多い室内や風景撮影が多い方なら、ニコンが有利です。さらに、キヤノンのEF-Sというレンズは、同社のフルサイズ規格（5Dなど）では使用できないので、フルサイズカメラではレンズを買い替えなければ、緊急的にも使えないし、うっかり無理に付けようとすればカメラを壊してしまいます。その点ではニコンが有利です。緊急的にフルサイズ規格のカメラにAPS規格用（DXレンズ）を付けても画角の制限が自動的に入りますが、使用はできるのです。50DやD90以下のエントリークラスでは、キヤノンではシャッターユニットに耐久性が無いのもヘビーユーザーには問題になるかもしれません。ニコンD3000では５～７万枚でも問題が無いのに、キヤノンのKiss X4は３万枚に至る前に異音が生じ、来月には修理です。長期保証がなければ数万円の出費になるところでした。もちろん、キヤノンにも良い点はあります。動画に対しての取り組みや、高画素数、AF速度、ライブビューの使い勝手・・・これらは、ニコンより上と思います。私的結論は、どちらでも気に入った方をお買いになられれば良いと考えます。