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【補足を受けて書き直しました】光には青とか黄色といった色がついていて、これをホワイトバランスといいます。人間の目は「色順応」といって、光に多少色がついていても目が勝手に補正して、直射日光下でも日陰でも、物体の色が同じように見えるようになっています。ところがカメラはそうはいきません。フィルム時代には、カメラ屋さんが現像時に調整を行っていましたが、デジカメの場合には、カメラが調整を行います。そのため、撮影状況によっては写真の色がおかしくなることがあります。電球や蛍光灯などの設定はプリセットといって、いくつかの代表的な光源の色を使用する設定です。電球下では電球、蛍光灯下では蛍光灯を選択すれば、だいたい、好ましい色合いで撮影できます。しかし、蛍光灯の種類や電球の種類によっても色が多少違いますから、必ずしも好ましい色にならない場合もあります。（±補正で多少色味を調整できますが、それでも不十分です。）そこで、一眼レフカメラにはホワイトバランスを手動で設定する機能が搭載されています。例えば、D70だとWBボタン（？/鍵）を押しながらシャッタースピードのダイヤルを回してPERを選択します。一旦手を離して、次にWBボタンを2～3秒押します。そうすると、情報窓にPrEという表示が点滅しますので、この状態で無彩色の物体を撮影して下さい。正常にホワイトバランスが取得できれば、情報窓にGoodという表示が出ます。無彩色の物体というと白い紙が代表的ですが、紙自体が青っぽかったり黄色っぽかったりするので注意が必要です。写真店などにグレーカードという無彩色のボードが売っていますので、撮影前に上記の設定でグレーカードを撮影するといいです。あるいは、カラーチェッカーという写真撮影用の色見本を撮影し、ホワイトバランスを固定して撮影したり、RAWモードで撮影すれば、特にホワイトバランスの設定を気にしなくても、撮影後に写真編集ソフトを利用して本来の色を再現することが可能です。※撮影中に光源の色が変わらないことが前提です。なお、屋外など撮影中に光源の色が変わる環境で撮影する場合、ホワイトバランスをオートにして撮影した方が好ましい結果を得られることも多いです。オートで撮影すると、カメラのクセが出ることがあります。（例えばD70だと、写真が全体的に青っぽくなります。）D90を含む最近の機種では、オートで撮影する場合でも、全体的に青っぽくとか黄色っぽく等、調整することができます。※D70でオートで撮影する場合にはそういう調整は行えません。