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86/BRZは、販売台数がそれほど見込めません。確か販売目標は、世界で年間2万台だったかと思います。
実際に、北米で6月から発売されましたが、スバルBRZが271台、モデル末期のマツダ・ロードスター(MX-5ミアータ)の5月の621台に負けています。

ですが、この86/BRZはインプレッサのシャーシを流用してコストダウンしているとは言え、FR用にエンジンの搭載位置などが変更となっておりほぼ新規にシャーシを設計し直したようにコストがかかっています。
年間2万台ではそのコストがペイできません。

このため、86/BRZにはスタイリッシュ4ドアの派生車があるとされています。最近流行りのベンツCLSやBMW6グランクーペのようなモデル、4ドアクーペとも呼ばれます。
これは、次期マークX後継車がFF化するのに伴い、トヨタブランドのこのクラスにFRがクラウン以外に無くなることから、この86派生車をNewモデルとして投入する計画のようです。

これで高齢の購入者はマークXと共に心中してもらって、新しいスタイリッシュ4ドアで30代の購入者層を獲得しようとしているわけです。
20代で86を購入した人が、30代になり結婚して子供が生まれます。ですが、スポーティは譲りたくない子供はまだ小さい…じゃぁ86の4ドア版だ、という筋書き。

というわけで、この派生4ドアの売れる台数次第…と言えるかと思います。売れれば、クーペと共に6年後くらいに次期モデルはあるでしょう。
マイナーチェンジは普通に考えれば2～3年おき、モデルスパン内で1回もしくは2回変わるかと。

このスタイリッシュ4ドアは、今後の世界的なトレンドにあります。
マツダがRX-8後継のRX-9と呼ばれているモデルを用意していると言われていますし、ダイムラーは成功したCLSの弟分「ベビィCLS」と呼ばれているCLCを準備しています。
ですから、トヨタも大きな失敗は無いと思われます。

ですが、この流れって過去にアルテッツァであったんですよね。当初、アルテッツァの企画もAE86の復活で振り回して楽しいFRクーペというコンセプトでした。
これが、当時の役員の許可が下りずに4ドアへ変更、その後はレクサスISへの流れとなりご存じの通りです。

売れる4ドアのみ残して、儲からないクーペは切り捨て…となるやもしれません。トヨタ銀行だけに、、、6年後まで豊田章男社長が社長やっているという保証も無いでしょうし。