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自動車に詳しい人に質問です。 自動車におけるダウンサイジング化につい...

自動車に詳しい人に質問です。 自動車におけるダウンサイジング化について、詳しく教えてください。

私は現時点で、ダウンサイジング化=小排気量化だと思う(小さくても1990~2000年代では1.8Lしかなかったパサートが、最近では初代モデルより小さい1.4Lになったことから)のですが、他にも何か意味がありそうでもっと詳しく知りたいです。

あと小排気量化で思うのですが、これからダウンサイジング化が進むのならば、かつて存在したトヨタ・スポーツ800、ホンダ・S800、日産・スカイラインGT-R(最低2.0L)みたいな日本の名車は、これから復活していくと思いますか?

詳しい回答をよろしくお願いします
Yahoo!知恵袋 4636日前
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●自動車でのダウンサイジングとは?
一般に下記の2つを意味します。

(1) 車体サイズ … 人間の身体サイズは年々大きくなるのが一般的なので,車体も大きくしていくのが一般的です。しかしあまり例がありません (例:マツダ デミオが先代→現行)
(2) エンジンの排気量 … エンジンに過給機を装着し,出力をアップさせ,排気量を小さくすることを意味します。

●どうしてエンジンのダウンサイジングは燃費改善になるのか?
ガソリンエンジンは,スロットルバルブという弁で吸入空気量を調整します。街乗りのような負荷の低い走行条件では,スロットルバルブはほぼ閉じており,スロットルバルブから燃焼室間は,大きな負圧(=真空に近い)になっています。ちょうど針のついた注射器で空気を吸うのと同じような状態です。空気を吸い込むのに大きな力が必要なようにエンジンのピストンも大きな力が必要です。これをポンピング・ロスといい,エンジン出力が小さい状態では,出力の30~40%にもなります。つまり大きな損失です。
ターボ・チャージャのような過給機を使うと,無理矢理空気を押し込むので,この「負圧」が正圧に近づいたり,大気圧以上になります。これによりポンピング・ロスが小さくなります。もし大気圧以上であれば,ロスではなく,「仕事」になります。
もちろんターボ・チャージャのタービンを駆動するので,排気抵抗は増え,その分のロスはありますが,コンプレッサで過給してポンピング・ロスを低減する方が大きいので,トータルでは,プラスになります。

●ダウンサイジングのメリットとデメリットは?
★デメリット
最大のデメリットはコストアップです。

日本メーカがなかなかダウンサイジングに移行できないのは,コストです。下記が通常のエンジン(NA=Natural Aspiration)より余計にかかります。

・ターボ・チャージャ
・ターボ・チャージャとエンジンをつなぐ過給用の空気配管(耐熱 200℃くらい必要)
・インタクーラ … 過給した高温空気を冷却し,密度をたかめて充填効率を改善+燃焼温度低下により耐ノック性改善
・エンジンの強度アップ … 一般に過給エンジンにすると,1.5~2倍くらいの燃焼圧力になります

このコストが5~10万円くらいかかります。このためコスト低減を優先した日本メーカはなかなかダウンサイジングに移行できていません。

なお燃焼圧力が高くノッキングしやすくなるため,圧縮比を下げる必要があります。直噴を使うと,燃料が燃焼室内で気化するとき,周囲の熱を奪って,40~50℃下げるため,耐ノック性が改善できます。つまり直噴とターボ・チャージャは相性が良い組み合わせです。

★メリット
メリットは下記の3つです。

・出力アップ … だいたい1.5~2倍くらいにできます。たとえば3.5L V6エンジンを 2.4Lの直4+ターボ・チャージャにできます。V6を直4にできれば,コスト的にも成立できそうです。しかし直4の2.0Lを直4の1.2L+ターボエンジンにしても,コスト的には厳しいです → 出力アップができるので,排気量を小さくできるのです(=ダウンサイジング)
・燃費改善
・トルク特性改善 … 1500rpmくらいから最大トルク(ベースエンジンの1.5~2倍)が出せますので,運転が楽です

●ダウンサイジングの本当に意味は?
燃費向上のためターボ・チャージャを使うことで,ダウンサイジングが可能になったわけです。さらにターボ・チャージャを使うと,低回転域から最大トルクが出せます。たとえば排気量が2.0Lなら,1200rpmからトルク350Nm(=3.5Lクラス)が出せます。つまり非常に運転が楽になるわけです。この運転のしやすさが,ダウンサイジングのクルマを選ぶ本当に理由です。
欧州では,ディーゼルエンジン車のシェアが約50%をしめており,低速トルクが太いクルマにユーザは慣れています。このためガソリン車もディーゼル車のようなトルク特性が求められており,ターボ車が必要になっているのです。

●日本メーカの動向は?
日本メーカで本格的な燃費ターボを出しているメーカはありません。なぜならターボ・チャージャなどの部品コストをかけるより,コストを最小で燃費を改善したいと考えているからです。ところが負荷の低い燃費計測モードで良い成績でも,実際の走行では燃費は悪くなります。
欧州の燃費ターボは,実際の走行でもカタログ燃費を達成できるクルマがたくさんあるのです。このため日本メーカも実燃費改善に傾斜していけば,自動的に燃費ターボの採用になります。

●日本の名車は?
実燃費のために燃費ターボが日本でも出現するでしょう。しかし小型のスポーツカーは需要がほとんどなく(日本ではマツダのロードスターくらい),マツダは当面,ダウンスピーディングエンジンで燃費を改善するので,マツダでの復活は考えにくい状況です。トヨタやホンダなら,小型の電気自動車スポーツカーをつくるでしょう。

ご参考になれば幸いです。
Yahoo!知恵袋 4631日前
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質問者が納得エスティマハイブリッドに乗っています 現行後期で車重が2トン超です その分、オプションを付けたので快適三昧です ってことは!燃費には悪影響大ですよね? 重さと燃費は反比例しますから 快適性と燃費も反比例じゃありませんか? 2トンを超える車がリッター12キロ走るって素晴らしいことでは? エコ運転すればもう少し伸びますケド 軽量化しつつ、快適性はそのまま!これが出来れば最高ですよね まだまだ改善&進歩の余地があると思います 今後に期待大です
4617日前view78
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質問者が納得●自動車でのダウンサイジングとは? 一般に下記の2つを意味します。 (1) 車体サイズ … 人間の身体サイズは年々大きくなるのが一般的なので,車体も大きくしていくのが一般的です。しかしあまり例がありません (例:マツダ デミオが先代→現行) (2) エンジンの排気量 … エンジンに過給機を装着し,出力をアップさせ,排気量を小さくすることを意味します。 ●どうしてエンジンのダウンサイジングは燃費改善になるのか? ガソリンエンジンは,スロットルバルブという弁で吸入空気量を調整します。街乗りのような負荷の...
4636日前view74
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質問者が納得生沢徹氏の操っていたホンダS600こそが最大のライバルでしょう。
4665日前view66
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質問者が納得車をお持ちですか? さて売るとしたらとの事ですが車両の状態にもよりますので正確な事は解りません 個人売買と業者に売るのも違いますねオークション等も違った価格になります おそらく相場は?と言う事なんでしょうね ではトヨタスポーツ800は 状態が大変良い物で勿論登録も出来る常態の物であれば250~300万でしょう そこそこの状態であれば200万前後ですね手に入れてから整備をしないといけない車両は 程度に差が有りますが30~180万位でしょうか 2000GTは今現在ショップで販売されている物は約30...
4683日前view116
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質問者が納得元トヨタのセールススタッフをしていたものです。 トヨタのエンジンの説明を踏まえてお答えさせていただきます。 もともと此のエンジンは、1960年(昭和35年) に発表された「パブリカ(型式 UP10型)」のU型エンジンを をベースに ご質問のお車が開発された時 最高速度を150km/h以上を目標に開発していた為、 700ccのU型では速度性能を確保するのは困難と判断し、 100ccの排気量アップとキャブレターをベース車の シングルキャブからツインキャブレターへの変更により 開発されたエンジンが、この2U型エ...
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