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どちらが得をしたのでしょうか？ スズキは４日、米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とのカナダでの自動車生産合弁事業を解消する、と発表した。合弁会社の全持ち株（５０％）をＧＭに売却する。ＧＭはトヨタ自動車との米国での自動車合弁生産をやめることで合意しており、日本車メーカーとの合弁生産は、いすゞ自動車と進める米国とポーランドでのディーゼルエンジン製造だけになる。

合弁を解消したのは、カナダ・オンタリオ州にある「カミ・オートモーティブ社（ＣＡＭＩ）」。１９８６年設立で、８９年からスズキの北米向け小型車「カルタス」の生産を開始。その後、二つあるラインを両社が１ラインずつ自社の車生産に使ってきた。

北米市場の落ち込みを受け、スズキは今年６月、自社車の生産を停止。新たな現地生産計画も白紙だった。一方、ＧＭは主力のスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）「エクイノックス」などの生産を継続。増産を目指し、今秋からスズキにＣＡＭＩ株の売却を要請していたという。

両社の提携関係は、ＧＭがスズキに出資した８１年に始まった。出資比率は最大２０％になったが、経営危機に直面したＧＭが２００８年、すべての株をスズキに売却。両社の資本提携はスズキがＧＭ子会社「ＧＭ大宇」に６．８４％の株を持つだけになる。ただ、スズキは今後も、ハイブリッドなどの開発協力やＧＭ傘下の独オペル向けＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）供給は続けるという。

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