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軽量FRPボディにRRレイアウトの独特のフィーリングを持つアルピーヌV6ターボは，流通価格も比較的安めのため，魅力的に感じる人も多いですね。

さて，このアルピーヌV6ターボに関してですが，エンジンはプジョー・ルノー・ボルボ三者共同開発のPRVのV6エンジンをベースにしていて比較的丈夫でパーツも多く流通しているためにそんなに心配有りませんが，少量生産の車で当時は品質管理が少しいい加減なところがあり，やはり同時代の車に比べるとトラブルは多めなのは覚悟しなければなりません。

具体的には，最も多い電装系の他に，発熱量の大きいターボエンジンの為に冷却系が追いつかない事から発生するトラブルや，経年劣化によるホースなどの劣化によるトラブル等が多いようです。

また，ボディがFRPで出来ているため，外装に破損があると結構出費がかさむのと，内装部品やボディパーツにもストックの欠品が出ている関係でボディコンディションには気を遣った方が良いと思います。

メンテナンス費用に関してですが，古いターボエンジンのためオイルの管理などはしっかりしなければなりませんが，特別な整備が必要というわけではありませんから，通常のメンテナンスで特別費用がかさむというようなことはありません。
ただし当然古い車ですのでトラブルフリーというわけにはいかず，トラブルが頻発したり，オーバーヒートなどの大きなトラブルがあるとやはり数十万円単位の費用は覚悟しなければなりませんから，ただ値段が安いとか，珍しいというだけの興味本位でという人にはお薦めしません。

一番重要なのは，入手する車のコンディションと購入店で，値段が安いからといってあまり知識のない店で程度の悪いタマを掴んでしまうと，それこそあっという間に購入金額を超える出費になったり何度修理してもトラブルを繰り返すという悪循環に陥りかねませんから，初心者の場合は，多少値段が高くても専門店で程度の良いしっかりしたものを手に入れる方が，結果的には良いと思います。

また，オリジナルから過度に改造されているものは避けなければなりませんが，熱対策などがしっかりされている個体であれば必ずしもオリジナルにこだわる必要は無いかも知れませんね。

それから余談ですが，値段が高くタマ数が少なくなりますが，同じアルピーヌでももう少し新しいA610の方がトラブルは少ないようですから，そちらも選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。