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プリンタの修理屋です。

基本的なことですが、理屈の上ではＣ、Ｍ、Ｙの３色があればすべての色が表せますし、ドットの密度は300～360dpiもあれば十分な画質は出ます。
ただ、一般的な使用では黒い文字を印刷することが多いために、顔料などの黒インクを装備したり、
写真印刷時に黒は３色を混合するために、にじみの原因などになるために、専用の黒を装備しています。
前者は、現行機種のiX5000がそうですね。写真印刷時には３色で動作します。
iP6100Dは後者のタイプです。


ただ、少々表示、意味の食い違いがあり、たいていの人が誤解している感じです。
理屈の上での解像度は、３色を混合して目的の色に調整できた点（ドット）のピッチです。

ところが、インクジェットプリンタの場合、紙の上でインクが混じってしまうとインクの量が多くなって滲んだりすることがあるために、色の数分だけ密度を上げる必要があるわけです。
６色で印刷するのでしたら、６×３００＝１８００ｄｐｉとなるわけです。

実際に、昇華型プリンタではにじみの心配がありませんので、同じ点の上に重ねて印刷できますので、300dpiでもインクジェット以上にきれいな画像を作れます。


解像度が低いと画像がザラついた感じになり、画質の低下を起こします。
ただ、この点については一番安いプリンタでもまったく問題はないでしょう。この面に関してはプリンタのベース性能は大きく上がっています。


次に色の問題ですが、インクはその色よりも薄い色の表現は出来ません。
薄い色や淡い階調を表現するときはドットを間引いて印刷するしかなく、それが粒状感となって大きな画質低下を起こします。
そこで、色の薄いインクを使い間引きの発生限界をさげて画質を高めたのが多くの６色プリンタです。
キヤノンではフォトインク、エプソンではライトインクです。

ただ、その後、いろんな情報を聞いてみると、ノーマルインクとフォトインクの色の調整から同時使用は非常に難しく、制御回路でコストもかかることから、写真印刷時にはフォト系のインクだけを使うタイプもあるとか。
濃淡２色のインクで階調表現をするよりは、薄い色のインクを重ねうちした方が制御が楽と言うことです。

これは邪推ですが、キヤノンは若干薄いセッティングのインクと着弾精度を向上させたに５色の「Ｗ黒」に進化（特化？）、他社の６色はこっそりと４色動作に切り替えていた・・・・・


いずれにしても、４色で十分な画質が出るという結論になっているわけです。



時々、テストで従来のタイプの６色とか７色のプリンタを動かしますけど、今のものと比べるときれいに感じますね。
ただ、これは発色が派手でキレイに感じると言うだけで、プロに言わせると”不自然”だそうです。



で、肝心の後継機種ですけど、iP6100Dのシリーズの後継機種はありません。複合機に吸収されていきました。
機能で考えると、カードダイレクト、ピクトブリッジ、CD-R印刷、自動両面印刷、これらの機能をすべて満たしているのはMG5230以上となります。
CD-R印刷が不要でしたら、一つしたのMG5130でもよいでしょう。

ただ、MG5230とMG5130はヘッドが異なりますので、MG5230のほうが２倍くらい印字速度が上がります。さらに無線ＬＡＮの機能もあります。