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どちらも製品としては世界に誇れる素晴らしいカメラを世に送り出しています。
AFの合焦速度や発色、限界域でのピントの正確さ等一長一短あって
どちらが優れているとは甲乙付けられません。

双方ともカメラは会社の収益の中心ではありません。
企業規模はキャノンが遥かに巨大です。
ビジネス面では遥かにキャノンが力量が上だと思います。
ニコンにはまだ職人気質の体質があり、私はそこが気に入っています。

一時高感度性能においてキャノンはニコンを凌駕して、
プロ向けのサービスを無料化したため、オリンピックや野球中継では
「白い望遠レンズ」が主役を占めました。
ニコンの得意な分野だったプロユーザーのシェアを逆転したのです。

ところが不景気となり、無料サービスを続ける事が困難となったらしく
キャノンはプロ向けのサービスを再び有料化しました。
途端にプロユーザーはニコンに戻る人が増えました。

キヤノンの企業規模を考慮すれば、無料プロサービスの赤字程度は
さほどの負担とは思えませんが、ここに「ビジネス」が介在します。
企業としては全く正しい行動ですが、ユーザーの頂点とも言える
プロを軽視した行動が私はどうしても好きになれません。

メーカーが「お家の事情」で新製品を市場に投入するのは何処も同じです。
本当にそんな性能や機能が必要かどうかより、一台でも多く
少しでも高い価格で売るために新製品を発売します。

ニコンもキャノンに習ってFXフォーマットを商品の中心に据え
画素数も増やして来たので、昔程個性の差は無くなった気がします。
私はマニュアルフォーカスのレンズをたまに使用するので
一眼レフ発売以来マウントを変えていないニコンを使い続けます。

機械性能とは全く関係ない話で申し訳ありません。
ユーザーを大切にする企業の製品を使い続けたいと思うだけです。