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結論から言いますと，アンプとＣＤプレイヤーで計10万円程度のご予算でしたら，1) プリメインアンプは，ファーストチョイスの ヤマハ A-S700 (実売価格 ５万円程度)でよろしいかと思います。2) 聴かれるのがクラシックがほとんどということですので，ハイブリッドＳＡＣＤをＳＡＣＤとして再生できる，シングルレイヤーＳＡＣＤを再生できる 「SACDプレイヤー」 を選ばれるのが妥当でしょう。その視点で考えると，マランツ SA7003 (実売価格 約４万円)をお勧めします。この価格のプレーヤーでも，CDとSACDでは「音質の桁」が違うことは容易に分かります。3) スピーカーのビクター SX-700ですが，20年前のスピーカーです。コーンのエッジが硬化していたりはしないでしょうか？SX-700のエッジ素材が何なのかまでは存じませんが。エッジが大丈夫 (綺麗なロール形状を維持しており，指で押すと抵抗なく引っ込み，指を離すと瞬時に元に戻る) であれば，上記のアンプとＣＤプレイヤーとの組み合わせで，心地よい音楽を奏でてくれるはずです。エッジが硬化していたり，朽ちている場合は，エッジを張替えないと本来の音は出ません。スピーカーユニットのエッジの張り替えは業者に依頼するのが無難ですが，その気になれば自分でも出来ます。「スピーカー エッジ 張り替え」で検索すると，多くの情報が得られます。======真空管アンプや，真空管を使用した機器は,マニアが「全てを心得た上で」使うのなら,確かに様々な音質上のメリットがあります。ですが，真空管を使った機器は，一流ブランドの機器，あるいは国内でベテラン技術者が一台一台カスタムメイドしたものですら，どうしてもトラブルが多くなります。マッキントッシュMA2275 (定価945,000円)http://www.mcintoshlabs.jp/products/intergrated/ma2275.htmlという真空管プリメインアンプを購入し，音は素晴らしいものの，トラブルの多さに耐えかねて，結局は，「マッキントッシュのトランジスタアンプへの交換」で対応して貰った方の体験記です。http://audio.nomaki.jp/mcintosh/index.htmなお，トラブル解決の過程では，詳しく書いていないのですが，販売店がメーカーと交渉し，顧客にとって一番良い解決方法を実現する手助けをしたと思われます。２年間，マッキントッシュの真空管プリメインアンプと「格闘」した上記の方の結論です。↓「真空管アンプでしか出ない持ち味というのは確かにある。故障さえしなければ前のMA2275 (真空管) のほうに愛着を感じるが、今後はMA7000 (トランジスタ) を使いこなすしかない」中国製の廉価な真空管アンプであれば，トラブルの可能性は一桁増えるでしょう。マッキントッシュジャパンのようなユーザー対応は期待できません。さらに，真空管アンプは一定時間使うと真空管が消耗して交換を要することになります。多くの場合，メーカーに送り返して真空管の交換と調整をやって貰わねばなりません。また，真空管アンプはトランジスタアンプより発熱が多いので，設計が適切で自然放熱がきちんと機能しており，かつ風通しが良い環境に設置していたのでないと，アンプの中のコンデンサなどの消耗が激しくなり，これらを同時に交換しないと性能を維持できません。要するに，故障が生じなくても，トランジスターアンプよりずっと短いサイクルで「メーカー，もしくはアンプ修理のプロによるメンテナンス」の必要が生じるのが真空管アンプである，ということです。私は，真空管アンプを，「オーディオマニアでない普通の人」には勧めません。ラックスマン SQ-38uあたりは，普通の人に勧めても良いと思いますが，質問者さんのご予算では無理です。「自らの耳で真空管アンプの良さを確かめ，そのアンプのメンテナンスについて十分理解した上で」真空管アンプを選択して下さい。