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先日、ＶＧ１０をさわってきました。雑誌などでも書かれているとおり、ごく一般の方があらゆる場面で、気軽に使う・使えるカメラではありません。まず、レンズ周りが違います。標準の１８－２００ｍｍのズームは、手ぶれ補正もある程度効くのですが、なにせ電動ズームがありません。しっかりした三脚に載せての撮影では、ズームにも適度な堅さがあり、実際操作してみたのですがスムースな操作ができます。しかし、これを手持ちでやろうとした場合、どうやってズームリングをまわせばいいの？という感じです。肩載せ式のカメラなら、安定してズームリングを手動で回せるものの、片手だけで保持したカメラのあの重いズームリングをどうやってスムースに回すの？スチールカメラ系からのレンズなので、いたしかたのないところもありますが、HDR-AX２０００やFX１０００をはじめとして、業務用でも電動ズームレバーは必ず付いています。また、いろいろなモード切替（手動など）が、小さなプッシュスイッチで、画面のメニューを見ながらステップ毎に進む方式なので、ワンタッチでの切り替え操作性があまりよくありません。普通の方であれば、金額問題は別とすれば、ＡＸ２０００のほうが、遙かに使いやすいですし、多様性があります。しかし撮影用途を限定して、基本は三脚搭載で、大口径の撮像子とレンズを生かした、被写界深度の浅いボケ味を生かした撮影を主体とした方には、ＶＧ１０はうってつけです。例えば鉄道撮影、風景などを中心にした撮影、動植物の撮影、定点からのイベントものの撮影など。ＡＸ２０００のおよそ半分の金額で、ＡＸ２０００でも捉えられない世界が撮影できる、という見方もできます。－－－－－－－－もう一言付け加えると、一眼レフ・ビデオカメラが最近カメラ各社から発売されています。ＶＧ１０と同じく、大型撮像子を使用していますから、ぼけ味のある撮影は、それらでも可能です。さらにＳＯＮＹからも新たにアルファーシリーズの５５も発売され、他のメーカーよりも動画のレベルが高いものになっています。基本三脚に載せての撮影のカメラとしては、ＶＧ１０の半分少しの金額で買えてしまいます。動画連続撮影時間が短いのが欠点ですが、風景や動植物を、ちょこちょこ短時間動画を撮影する程度であれば、コストパーフォマンスはＶＧ１０よりも遙かに高いものになります。ＶＧ１０より、動画の記録ビットレートの低さや、フレームレートが気になりますが。他の回答者の方が言われている、撮影時間に制限のあるデジ１眼とも、少し違うんですよね。つまり今までにない分野のカメラなのでしょう。今の分類の考え方からすると、「中途半端なカメラ」という表現にもなります。