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ここ最近のニコンの勢いは速すぎて、会社がつぶれないかと心配してしまうくらいです。逆に言えば、開発のサイクルをキヤノン並みに上げる改革を行ったのかも知れません。それまでのニコンは、同じクラスのデジタル一眼レフのライフサイクルが3年ほどでしたが、今は1.5～2年とキヤノンに迫っています。価格もキヤノンのお株を奪うような低価格の製品も出しています。もともとニコンはカメラの質感やファインダーの見え方など、ユーザの使用感を刺激する部分に強みがありましたから、それに上記のメリットが加われば鬼に金棒です。あと、キムタクをCMに起用したことによるブランドイメージの向上もあるでしょう。キヤノンの強みは、小規模なマイナーチェンジであっても1.5年くらいでモデルチェンジをすることで顧客に新鮮さをアピールすることと、徹底的な低価格化を進めるところにありましたが、それらをニコンに追随されてしまうとたまりません。かつては機能面で一歩上のものを搭載していましたが、最近はこれと言った先進機能がないのが現状です。これを再逆転するためには、かつてのように全く新しい機能を積極的に搭載し、機能面での優位をアピールする必要があるでしょう。いろいろな機能を「必要ない」と切り捨てるのはどうかと思います。より多く売るためには、様々な機能を搭載してどんなユーザでも利用できるものを提供しなければいけません。携帯電話と同じです。逆に特定のユーザ向けのカメラを複数も用意するとなると、今の大手メーカでは採算が合わないでしょう。