45(3)AACについてサラウンドについて[解説] (つづき)◎MPEG2-AAC (Advanced Audio Coding) はMPEG (Moving Picture Experts Group) が開発したマルチチャンネル音声フォーマットです。◎その特長は、高音質・高圧縮率を両立できることです。特に低ビットレート(高圧縮率)の環境においてドルビーデジタルやMP3 (MPEG Layer-3)など、従来のフォーマットに比べて高い音質を維持することが出来ます。具体的にはわずか96kbpsという低ビットレートで、CD並みといわれる品質のステレオ音声を伝送することが出来ます。◎その特長を生かしてポータブルオーディオなどへの応用が増加している一方、多チャンネルに対応しても全体のビットレートを低く抑えることが出来るため、日本のBSデジタル放送における5.1chサラウンド放送をはじめとする、サラウンドシステムへの応用が始まりました。◎MPEG2-AACは元々映像信号と音声信号の複合データであるMPEGデータの音声規格として開発されたため、その用途に応じて求められるスペックは多岐に渡ります。映像と組み合わせたトータルのビットレートを低く抑えるため低ビットレートでの音質確保、また多チャンネル伝送時のデータ量低減、業務用途のみに特化することなく使えるデータ処理の簡略化、それらは相反する要素を持ちますが、いずれの要求も満たせる様配慮され非常に柔軟性の高い規格になっています。そのため音声信号の種類やそのデータ作成環境に適合させるためにMAIN/LC/SSRプロファイルという3種類のデータ構造を持っています。【MPEG2-AACのスペック(概要) 】●アルゴリズム :MAINプロファイルLC(Low Complexity)プロファイルSSR(Scalable Sampling Rate)プロファイル●サンプリング周波数 :8kHzから96kHzまで対応●チャンネル数 :最大48チャンネルのマルチチャンネル伝送に対応●その他の機能 :LFE(Low Frequency Effect)サポートマルチリンガル(複数言語)サポートこの中で本機は、BSデジタル放送にて使用される32kHzから48kHzまでのサンプリング周波数と、LCプロファイルの再生に対応しております。またチャンネル数は最大5.1chのデータに対応します。※MPEGによる音声規格は他にLayer-1,2,3等がありますが、それらとAACの間に互換性はありません。本機はその中でさきに述べたAACの再生に対応します。◎以下がAACに関する米国パテントナンバーです。08/937,95058483915,291,5575,451,9545 400 4335,222,1895,357,5945 752 2255,394,4735,583,9625,274,7405,633,9815 297 2364,914,7015,235,67107/640,5505,579,43008/678,66698/0303797/0287597/0287498/030365,227,7885,285,4985,481,6145,592,5845,781,88808/039,47808/211,5475,703,99908/557,04608/894,8445,299,2385,299,2395,299,2405,197,0875,490,1705,264,8465,268,6855,375,1895,581,65405-183,9885,548,57408/506,72908/576,4955,717,82108/392,756