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まず、レクサスは世界展開をする共通ブランドです。

その上で、HS250hは「全長4700mm × 全幅1785mm × 全高1505mm」で世界のミディアムクラス基準のスリーサイズとなっています。
これだと横幅が1800mmとなり、日本国内で使用するには大き過ぎる幅です。住宅街などでのスレ違いや、狭い路地での切り返しにはかなり気を使います。

ここでトヨタSAIは、「全長4605mm × 全幅1770mm × 全高1495mm」で若干横幅が狭くなっています。その差は数字上では1.5cmではありますが、車の車幅でこの差は取り扱いのし易さでは大きくもあります。
つまりは、SAIは日本の道路事情を考慮した国内専用車ということになります。

海外では例えば、オーストラリアで生産されるのはレクサスHSの顔違いを「カムリハイブリッド」として販売します。狭さを気にしなくてもいい土地で使うのにはレクサスのボディの方が都合が良いわけです。

同じメカニズムを積んでいることから、まさかレクサス店と既存トヨタ店とで競合をしてはマズイですから、内装や静粛性といった部分で差別化をして価格に差を付けるようにしてあるのでしょう。

当初のレクサスの意味合いが薄くなってきているのは確かかとは思います。ですが、高級路線を歩むブランドは車に限らず苦戦をして悩んでいるのが現在の日本の消費市場です。
ヴェルサーチなんか、日本市場から撤退ですからね。