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SX4という車は、スズキがまだゼネラル･モーターズ(GM)のグループにいた頃、そしてそのGMがイタリアのフィアットを買収しようとしていた頃に商品企画ができた車です。つまり、フィアットで販売するために開発された車なんですよ。現に、SX4のデザインはスズキではなくイタリアのスタジオによるもので、フィアット･セディチという名前で今もヨーロッパでは売られています。

結果的にGMがフィアットを買うことはなく、その後スズキもGMのグループを離れましたが、この車に関しては関係が続いたのです。しかし、将来性のある関係ではありません。特別ヒットしたわけではないし、フィアットはクライスラーと言う新たなパートナーを得たので、SX4のような四駆っぽい車をスズキから調達する理由がなくなっています。

というわけで、恐らくSX4は一代限りで消えます。同様にGMグループのオペルで売るための車であるスプラッシュも消え、キザシも日本市場からいつ消えてもおかしくない車ですから、早晩スズキの軽ではない小型車はスイフト、ソリオ、ランディの三車に整理されることでしょう。


RAV4といいSX4といい、四駆っぽい車であることが条件なのでしょうか。RAV4からのダウンサイジングというと、ダイハツ/トヨタのビーゴ/ラッシュという車が浮上しますが、これまた古い車なので候補としてはちょっと弱い。今度出るマツダのCX-5あたりが妥当かもしれません。スカイアクティブというエコ技術を謳っていますが、基本的にはオーソドックスなガソリン車です。あとは日産のジュークですが、この車は事実上クーペなので荷物が載らないんです。

あとはフィットシャトルですね。四駆ではないですが。フィットの後ろを延ばして積載性を上げた車。ハイブリッド車ばかりが宣伝されていますが、普通のガソリン車もあります。同じ成り立ちの三菱コルトプラスもいい車ですが、さすがにベース車が10年選手なのはきつい。