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【補足のご質問に】
コンプレッサが時々，ロックするのは，完全にロックする（＝焼き付く）前の段階です。時々，ロックすると，金属接触するために金属粉が出てきます。この金属粉が摺動部分にはいるために，加速度的にロックに近づきます。

ゴロゴロという音は，回転軸ベアリングあるいは斜板のシュー（シューの可能性が高い）から発生しているとおもわれます。

摺動部分から高い熱が発生しますので，オイルが変成し，軸シール（回転軸と外気をシールするところ）のシリコンゴムでのシールができなくなり，ここから冷媒が外気に流出します。

～ このような場合には，冷凍サイクル中の金属粉を完全に洗浄することが大切です。もしできないときは，下記のようにします。

・熱交換器 … リビルト品に交換。ただし内部に金属粉がないことを確認。オイルを50ccくらい入れて，出てきた色から判断できます

・膨張弁 … リビルト品に交換

・配管 … エアで洗浄。この時，周囲のゴミが入らないように，注意

・コンプレッサ … リビルト品に交換

・リキッドタンク … リビルト品に交換

～ もし下記のような液冷媒での洗浄が可能なら，熱交換器の交換は不要です

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●冷凍サイクル洗浄とは？
通常，使用される冷媒（HFC-134a）の液冷媒を使う洗浄機により，冷凍サイクル内を洗浄します。この際，下記のようにおこないます。

・膨張弁 … 洗浄時，膨張弁を回避（バイパス）するか，ニードル無し膨張弁を使います。洗浄後，新品に交換します
・リキッドタンク（レシーバー・ドライヤ） … 洗浄後，内部にストレーナ・フィルタがあるので，交換します
・コンプレッサ … 洗浄後，摺動部に金属粉が入り込んでいるため，交換します
・エバポレータ，コンデンサ … 洗浄すれば，交換不要です

液冷媒は下記のように流れます

洗浄機 → エバポレータ → コンプレッサ → コンデンサ → リキッドタンク → 洗浄機の冷媒回収器

～ 洗浄機を使わないで，エア・ブローなどで洗浄する場合，配管内は洗浄可能ですが，熱交換器は洗浄できません。このため熱交換器を交換する必要があります

●デュアル・エアコンの場合
リア用の膨張弁 … 洗浄時，バイパスし，洗浄後，交換
リア用エバポレータ … 洗浄すれば，交換不要です

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。