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ハイブリッド車をどういった層が求めているのか？という分析結果の差が販売台数に大きな差を産んだように思います。
因みにプリウスはアメリカでも売れているのに対して、インサイトはアメリカでも売れていません。

確かにハイブリッド車は燃費は良いですが、単純にコストを抑えるならコンパクトカーや軽自動車を購入したほうが安上がりなわけです。

では、なぜハイブリッド車なのか？というと、ハイブリッド車を購入する層は燃費やコストと同時に、付加価値をも求めているからです。

ここで2社の登場時の車を比較するとはっきりと差が付いてきます。

プリウスが優位な点を挙げると
モータのみで走行できる近未来感、静穏性、エンジンが停止していてもエアコンが稼働する、横滑り防止装置やサイドカーテンエアバックが全車標準装備、内装の質感、後部座席の広さ、走行性能もなんだかんだ言ってもプリウスのほうがしっかりしています。

しかも、最低グレード同士でインサイトにOPを追加してプリウス並みに装備をそろえると、実はインサイトのほうが高いという状態でした。

これではインサイトを購入するメリットは、トヨタ車嫌いでもない限りありません。


もともとインサイトは、ハイブリッド車がいくらくらいなら購入できるか？という市場調査をもとに価格設定や仕様の検討をされたようです。しかし、ハイブリッド車の購入層は燃費のほかに付加価値を求めているという部分に対して、過小評価したように思います。
はっきり言うとインサイトは安かろう悪かろうといった車です。
かつて販売していた自社のシビックハイブリッドにも劣るスペックです。

欧州のTV番組では、プリウスより酷い世界最悪の車だとさえ評されてしまいました。
アメリカでも似たり寄ったりの評価です。


最近はプリウスもインサイトもマイナーチェンジして、方向性が変わりつつありますね。
特にインサイトは比較的高評価のCR-Zのような燃費一辺倒の車から走りを重視するタイプの車も設定しました。
同じような土俵で競い合うより、独自性を出すのは良いことだと思います。