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●サーモスタットの故障でどうなるか
エバポレータの温度でコンプレッサのON/OFFを成業するサーモスタットが破損した場合、エバポレータの温度は非常に低くなります。冬季あるいはやや涼しい春秋期であれば、室内のエアコン吹き出し口から、白い空調風が出てくるでしょう。もし白い空調風が出ていないなら、エバポレータの温度は0℃まで低下していないはずです。

●故障原因になるか
厳密に言えば、低圧が所定の圧力（ゲージ圧で2.1キロ程度）より低くなるため、冷媒の質量流量が低下し、冷媒と一緒に流れるオイル量も低下し、オイル戻り性が悪化するので、コンプレッサ寿命に影響を与えます。

しかし、ここ一ヶ月程度の外気温であれば、低圧側がゲージ圧でゼロキロ（大気圧より低い）になることはないでしょうから、オイル戻りは、そこそこあり、今すぐ、壊れる状況でないとおもいます。

なお高速道路を走ると、低圧がより低下して、絶対的な冷媒流量（質量）が低下するように思えます。しかし回転数が高いと、冷媒流量はそこそこあります。もし冷媒流量がそこそこあれば、オイル戻りもおこなわれますので、問題ないとおもいます。

非常に簡単ですが、ご参考になれば幸いです。