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エンジンの最高回転数を決めるには，いろいろな要素の制限がありますが，ここでは，潤滑状態に大きな影響のあるピストン速度（平均）とピストンによる慣性力を計算してみましょう。

●カローラ アクシオ 1.5L 最高回転数＝6000rpm ピストン速度＝16.9m/s 慣性力（1次）＝5.35ton

●ホンダS2000（初期型） 2.0L 最高回転数＝8300rpm ピストン速度＝23.3m/s 慣性力（1次）＝11.11ton

●BMW M5 5.0L 最高回転数＝7750rpm ピストン速度＝19.4m/s 慣性力（1次）＝9.91ton

●スズキ セルボモード 0.66L 最高回転数＝9000rpm ピストン速度＝19.8m/s 慣性力（1次）＝5.86ton


なおF1（Formula 1）の平均ピストン速度≒25.2m/s （18000rpm）

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●まとめ
セルボモードのエンジン特性をカローラと比較すると，ピストン速度，慣性力とも厳しい条件になっています。しかしS2000やBMW M5用のエンジンと比較すると，まだ余裕がありそうです。なお慣性力がもし同じであれば，ピストンが大きいほど，ラクになります。
とは言え，セルボモードのピストン速度および慣性力は非常に高いといえます。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。