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典型的なニュートラル制御の症状です。スズキや日産の副変速機付CVTは停車時にクラッチを切り離してエンジンの負荷を減らすことで燃費の改善を図っています。

ニュートラル制御が働いた場合、発進する際にブレーキを離せば0.5～1.5秒後に解除されクリープ現象が発生し前に進みだします。ブレーキを離した際にカクっとした軽いショックがあると思うのですが、それがニュートラル制御が働いている証拠です。

基本的に上り坂で停車してもニュートラル制御は働かないことになっていますが、ある程度の速度からピタっと停止したときや、停止位置だけが上りになっている場合はセンサーが働かずニュートラル制御が作動することが割とよくあります。そこでブレーキを解除すると、ニュートラル制御が解除されるまでの1秒前後後ろに下がる現象が発生します。

注意すべき点は割りと急な坂でも発生することがあり、その場合は数十cm下がることもあるのと、ブレーキを完全に離さず浅く踏んでいるといつまでもニュートラル制御が解除されず後ろに下がり続けるという点です。

後ろに下がらないようにするには、発進前にシフトレバーを一度Nに入れ、数秒後にDに戻せばニュートラル制御は解除されます。いちばん確実なのはサイドブレーキペダルを一度踏み、もう一度踏んでロックを解除した状態で待機して、アクセルを踏み込むと同時にサイドブレーキを離すという方法です。

（追記）
あと、後ろに下がるのはディーラーが言うようなCVTやトルコンの問題ではいないので、ニュートラル制御が作動しないようにしてくださいと伝えれば対応してくれると思います。燃費にもほとんどと言ってよいほど効果ありませんし、運転には何ら必要のない機能です。ただしニュートラル制御がなくなっても急な上り坂ではクリープが足りず後ろに下がることもあるかと思いますのでお気をつけください。