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プリンタの修理屋です。

クリーニングを行ったらインクタンクが空になったのですよね。そうでしたら、ヘッド不良が考えられます。
ただ、この機種のヘッドは「ヘッド・インクセット」として消耗品扱いで販売されています。
黒は、BC-30e：標準価格 4,300円、カラーはBC-31e：標準価格4,800円です。
カラーのヘッドにはインクが３本付属してきますので、ヘッドの実質価格は1,800円となります。

実は、この頃のヘッドの耐久性は約２年程度と言われていて、不良になったらユーザーが交換するという前提の商品でした。
現在のヘッドは約５年（プリンタのライフいっぱい）もつ仕様になっています。

ですから、ショップなどに行って、BC-31eを購入すれば直る可能性は高いでしょう。


廃インクと印字品質はまったく無関係です。
現在市販されているほとんどのプリンタでは廃インク吸収体が仕込まれています。
インクジェットプリンタは非常に細いノズルからインクを噴射しますけど、空気に触れていると乾燥して目詰まりを起こします。
また、空気中の埃などの影響もありえます。
そこで、印刷前に、強制的に吸引してインクを吸いだしますが、そのときのインクを廃インクと呼びます。

大昔の機種では、そのインクをインクタンクの中に仕込まれた廃インク吸収体にもどしていました。
インクタンクを交換すると廃インク吸収体も新品になるため、現在のようにエラーが表示されることはありませんでした。
ただ、機械の構造が非常に複雑でコストを下げることはできませんでした。（この頃は１０万円～４０万円くらいしていました）

そこで、吸引したインクを本体の底に仕込んだ廃インク吸収体に吸収させる方式が発案されました。
これによって、メカがシンプルになり、インクタンクも余計なものをつけなくてよいだけ安くできたわけです。
（昔のインクは安くても3,000円程度、高いものは5,000円程度でした。インクはたくさん入っていましたけど、高かったです）

で、廃インク吸収体が満杯になった場合は、修理が必要になります。


最後になりますけど、非常に悲しいお知らせがあります。
この機種のサポートは終了しました。
また、BC-30e、BC-31eの販売も近々終了します。

それを考えると、今から「ヘッド・インクセット」を購入するのはリスクが高いですね。

Ａ３機なので、買いなおすとすればiX5000になり、それなりの出費はあるわけですけど・・・・