348

view

プリンタの修理屋です。

後トレイからですよね。
給紙のカムの破損が考えられます。
基本的には修理になります。

一度、カセットから給紙できるかどうか試してください。
もし、そちらで給紙できるようでしたら、それでつなぐという手もあります。


追記 ： 今回の現象は「重送」という言い方をします。

前回も書きましたけど、カセットからの給紙は試されたでしょうか？発生するのはどちらの給紙ですか？

なぜ、こういう事を書くか・・・実は、かなりの方がカセット給紙の存在を知りません。
特に量販店や通販で購入された方は、「紙は後ろから」と思い込んでいることが多いです。

給紙部に関しては、カセットのほうが堅牢に出来ています。


紙はローラーで擦られるときに大きな静電気を発生しますので、それで下の紙が貼り付いて出てくるわけです。
レーザープリンタも、そういったところは同じなのですが、給紙のメカが異なるはずです。
一般的なレーザープリンタの場合、給紙ローラーと分離パッドという２つの部品があって、給紙ローラーで引っ張られた複数の髪を分離パッドに押し当てて止めます。
給紙ローラーが磨耗してくると紙を引っ張らなくなり、分離パッドが磨耗すると重送が発生するわけです。

この時点で、給紙ローラーのクリーニングは、（重送に関しては）ほぼ関係ないという事になるわけです。

また、レーザープリンタの分離パッドの方式は、コストとメンテナンスの容易さで採用されています。
上位の機種では少々異なる方式が一般的です。
分離パッドの部分が逆転（もしくはトルクの制限をつけた）ローラーになっていて、分離パッド方式のように紙が当たる場所が一定ではないので、耐久性が高くなるわけです。

MP600は、簡易型ではありますけど、この方式なのです。
一体のユニットで部品供給され、分解も出来ないようなものになってしまいましたが（分解の手順と組み立ての手順が用意されていないということです）、信頼性は非常に高く、給紙不良を起こすときは、メカの位相ずれ、カムやギアの破損といったことがほとんどです。
まれに紙片が入って動作の妨げになっていることもありますが、90%以上はメカトラブルと思ってよいです。

そういう意味で修理という話を出しました。


最近はクリーニングシートというものが販売されていますので、気になるようでしたら試してみてはいかがでしょうか？
また、後の蓋を開ける、カセットを引き抜いて本体のそこを確認する、その２つは試されましたか？
紙が残っている可能性もゼロではありませんので。